仲間由紀恵の蒼い地球3~今、守りたい…日本の四季と世界遺産~

2009年1月1日(木) 午後4時30分

番組概要

温暖化によって悲鳴をあげる地球の姿を伝えながら、環境問題を考えてきた「仲間由紀恵の蒼い地球」。

2007年には、世界中のペンギンの姿を通して野生動物の危機を、2008年には、沖縄の海を通して自然のもろさと破壊の恐怖、そして自然を復活させる試みを伝えました。

そして第3弾となる2009年は・・・
滅び行く美しい大自然を伝えます。
それはひとりでも多くの人に地球を愛してほしいというメッセージなのです。
そのために番組で紹介するのは「世界遺産」。
世界遺産の絶景や貴重な野生動物の姿は誰の目にも感動的です。
そこには自分たちが生まれ育った場所を愛する人々のドラマがあります。
未来をになう子供たちの姿があります。
しかし、世界遺産の多くが危機的な状況を迎えているのが現実です。
唯一無二の地球の宝物を失いたくない。まずはそう思ってもらうことがひとつの目的です。
そしてそれを未来へと受け継ぐためには、何ができるのか?
それを提案することが二つめの目的です。

今回は、日本最北の世界遺産である北海道・知床、そして屋久島富士山から自然の美しさとそれを守ることの大切さを伝えます。

北海道・知床

流氷が接岸する世界最南端の地、北海道・知床。
この流氷により、大量のプランクトンが知床半島沿岸にもたらされ、サケやスケトウダラなどの豊富な魚介類が生息する。サケは知床半島の河川を遡上し、ヒグマやオジロワシ等に捕食され、さらに、これらの生き物の排泄物や死骸が、植物の栄養素として陸地に還元される。このような海と陸との食物連鎖を見ることのできる貴重な自然環境が残っていることで、知床は2005年、世界自然遺産に登録された。

しかし、国際自然保護連合は、地球温暖化による影響について「知床は世界的に見ても特に脆弱である」と警告している。
今、知床はどうなっているのか?

今回、その食物連鎖の異変が顕著な「羅臼地区」にスポットを当てる!!
動植物の恵みの源 流氷。
しかしここ数年、地球温暖化の影響で流氷が減少し、その厚さも年々薄くなってきた。今、知床の海に異変が起きている!!

根室海峡に面する羅臼町、人口6500人のその半分が漁業関係者の町。世界三大漁場のひとつとされ、中でもスケトウダラ漁の漁獲量は飛び抜けていて、スケトウ御殿と呼ばれる豪邸が建つほどであった。

しかし現在、漁獲量は激減。
地球温暖化により、ここ50年でオホーツク海の平均気温が2度上昇。
また流氷の量は2割減少した。流氷が来なくなった海は、海の栄養分が減少し、海と陸の食物連鎖に異変が!

美しくも危機的な知床の現実を目の辺りにする。
日本で最初に世界自然遺産に登録された屋久島。
別名洋上のアルプスとも言われる“奇跡の森”が今泣いている。
屋久島は、日本列島の南から北までの気候が垂直に分布するきわめて珍しい場所。
つまり日本列島の自然が凝縮した島とも言えるのだ。

そんな屋久島も、地球温暖化や世界的な環境破壊と決して無縁ではない。
最大のもので推定樹齢7200年の縄文杉、一面苔むした緑の世界が広がる白谷雲水峡等、
ここでしか見られない絶景が今危機に面している。
森の危機が顕著に表れている場所へ向かい、その現状を目の当たりにする。
旅行会社が実施したアンケートで新たに日本の世界遺産として、推奨したい場所として、ダントツの1位になったのが、富士山。
富士山の人気は若い層にも広がり、年々登山者が増え続けている。富士山は日本のシンボルとして、日本人だけでなく世界中の人々からも愛されてきた。しかし、富士山の美しい景観が今崩れようとしている。

今、富士山で大きな問題になっているのが永久凍土の縮小。
この25年間に山頂の年平均気温は0.8度上昇し 、このままでは永久凍土が消えてしまう。
永久凍土は気温の変化を非常に受けやすいと推定され、
凍土が減少すると土石流を誘発する可能性があり、沢がさらに増え、美しい富士山の景観が損なわれる恐れがあるという。

日本人の心のふるさとが地球温暖化の巨大な観測タワーとして警鐘を鳴らし始めている。

2009年1月1日(木) 午後4時30分