地球VOCE
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第65回 7月29日(金)放送
「夢と希望!将来を担うこれからの世代へ」
 
今週も引き続き東ティモールから。
鉄道がないこの国では、車両が唯一の交通手段となっていて、およそ3万台の車が走っていますが、自動車を整備する人材不足が大きな問題となっています。

東ティモールの首都ディリ。
この国で自動車整備士を育成しているのが、日本のNPO・JDRAC(ジェイドラック)です。 およそ30名の若者がここで専門知識を学んでいます。

その指導に当たるのが、野田幹雄さん71歳。
かつて自衛隊で、戦車の開発を担当してきた野田さんは、その実績を買われ、東ティモールにやってきました。
「生徒はものすごい意欲があり、朝から晩まで暑いところで勉強しています」と野田さん。

その中でひときわ熱心にうちこむ生徒、アンジェリーナさん22歳。
実技のほかに学科の授業も行われており、びっしり授業内容が書き込まれた彼女のノートからは、熱意が伝わってきます。
「ティモールでは、車を直せる人が少ないので、みんな困っています。だから、この学校に通って、はやく整備士になりたいんです」とアンジェリーナさん。
長年、ポルトガルやインドネシアに支配されていたこの国では、専門知識を教えるところがほとんどありませんでした。

野田さんに、町の整備工場へ連れて行ってもらった紀香さん。
整備中の車を覗くと、ビニールでかぶせてある部分や、部品の一部はサビついているなど、十分な整備はおこなわれていません。
「昔、おじに教えてもらい、そのあと自己流でやってきました。技術を学びたくても、学校がなかったんです」 と、男性整備士。
この国の整備士たちの多くが、基本的なことすら知らず、整備を行ってきました。

アンジェリーナさんはいま、学校に通うため、実家を離れて暮らしています。
勉強するにも机もない生活ですが、それでも夢に向かって、努力を続けています。
「友達からは、女なのに、整備士になりたいのかって言われるのですが、一生懸命勉強して、整備士になりたいと思っています。」と、アンジェリーナさん。

71歳の野田さん、東ティモールで、新たな夢が生まれたようです。
「この国には、若い人で仕事がないっていう人が多い、この人たちにいい仕事を与えるのが私の夢なんですよね」 と、野田さん。
言葉や習慣も違う中、おこなわれている人材育成。 東ティモールの若者たちが整備した車がこの国を走る時代がきっと来るはずです。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京