地球VOCE
トップページバックナンバー出演者情報音楽情報特別ショット昨年の地球VOCE
第70回 9月2日(金)放送
「考えさせる教育をインドネシアへ」
 
今週はインドネシア、ジャワ島中部のバンドンから。
バンドン市にある公立第22中学校は、全校生徒1000人の大規模校。
この学校で理科を教えているのが、青年海外協力隊・隊員の小玉春恵さんです。

実はインドネシアで化学の授業が始まったのが2004年。そのため先生も化学の知識に乏しいのが現状で、沢山有る実験道具のほとんどが、使い方もわからず置いてあるだけだと言います。

日本で5年間教師だった小玉さんが、1年前にこの国に来て驚かされたのは、理論ばかりの詰め込み教育でした。
数式と計算など文字ばかりが並ぶ教科書を見て驚いた紀香さんが 「これでは、学校の子どもたちは面白くないですよね?」と、尋ねると、「そうですね。分からなくなると、つまらなくなり、悪循環で大半がつまらなそうになってしまうんです」と、小玉さん。

そんな授業を面白くするために小玉さんがおこなったのが、日本の授業ではおなじみの理科の実験でした。 この日は、光の屈折の授業。小玉さんは、この実験のために装置を自作しました。骸骨が見えるこの箱の中身。虫眼鏡を通して見た骸骨は屈折の作用で逆さに見えています。 それを見た子どもたちは「見えたのと違う!」と興味深々。

小玉さんは、こうした授業を通して、子どもたちに考える力を養ってもらいたいと考えています。
「実験大好きです」「教科書で勉強するよりも発見があるから、すごく楽しいです」と女生徒たち。
「楽しそうに授業を受けているのが本当にいいですね。子どもたちの興味を引き出していて大変参考になります」と、男性教師。同僚の教師たちも好評価です。

「理科の面白さは、普段は見過ごしがちなところに隠れている不思議なことだと思うんです。授業の中で理論を踏まえて不思議なことの理屈が分かっていく、その繰り返しが考える力につながるかなと思っています」と、小玉さん。
直接、現地の人々や子どもたちと向き合う協力隊員だからこそ、伝えられるものがある。 小玉さんの活動はまだまだ続きます。

教育の質を改善することは、学力向上だけでなく、子供たちに自分で考えるきっかけをあたえることになります。
一人の日本の先生がインドネシアの将来を動かすそんな逸材を生み出すかもしれません。
『私たちは、世界と共にある』
地球VOCE
テレビ東京