地球VOCE
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第76回 10月14日(金)放送
「希望に満ちた野菜作り」

 
今週も引き続きアフリカ・南スーダンから。
ナイル川が流れる南スーダンは古くから豊富な水と肥沃な大地に恵まれています。
市場を訪ねてみると、美味しそうな野菜がズラリ。 しかし市場には多くの野菜が並んでいるものの、ほとんどが近隣諸国からの輸入物。
長期にわたる内戦の影響から農業は衰退し、農家の技術不足が問題となっています。

こうした南スーダンの食糧事情を解決するため、 日本政府は、農家への技術指導をおこなっています。担当しているのは、JICA専門家の郭詠理さん 彼女が南スーダンにきたのは2年前のことでした。
「最初は、落花生の種を撒く為に配ると食べられてしまって。 まずは種を食べないで撒こうよ!というレベルから始まったんです」と郭さん。

農業の知識がない理由は、20年以上にも及んだ内戦。多くの人が村を離れ、避難生活をしている中で、技術が伝えられずに衰退していったのです。

郭さんたちが活動を始めて2年。彼らは農業技術を覚え、少しずつですが、自分たちで野菜の生産ができるようになってきました。そこで郭さんがいま、力を入れているのが、トマトの生産。 トマトは南スーダンでも需要が高く、家庭料理には欠かせない食材。 しかし、市場に並ぶのは、輸入ものばかりです。

「トマトの生産は、環境的にも不可能ではないしですし、 作り方さえ分かればジュバの農家にも作れる野菜なんです」と郭さん。
この日、トマトの栽培指導に集まったのは30人。 中でも、ジェームズさんは1年前から参加しています。
トマトは収穫までには手間暇がかかる野菜。 不要な枝を残しておくと栄養が分散し、実が小さくなってしまうので、 取り除くなどの作業が必要です。
「ここで教わることは、初めてのことばかり。 野菜がこの手で栽培できるなんて夢のようです」と、ジェームズさん。

この日、こうした指導を受けながら、ジェームズさんが作った畑を見せてもらいました。
村の人たちとともに手入れを行うそうです。
「こうやって、いらない枝や葉っぱは取るんだ!わかったか?」と、 さっき学んだことを教えるジェームズさん。

彼はこの野菜作りを始めてからある夢を抱いています。
「作った野菜を売って、子どもたちを学校に行かせたい。 それから、少しでも村の生活を良くしたいね」 と、ジェームズさん。
彼らが成長し、郭さんたちが教えた技術が、広がる日もそう遠くないはずです。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京