地球VOCE
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第77回 10月21日(金)放送
「避難民たちに安心できる暮らしを…」

 
今週も引き続きアフリカ・南スーダンから。
首都、ジュバから車で3時間の所にあるラーニャ。
ここには、およそ1000人もの人々が暮らす避難民キャンプがあります。

実は彼らは、戦争による避難民ではありません。
家を追われたのは、わずか2週間前のこと。 部族間の対立が続く南スーダンでは、今年に入ってすでに26万人もの国内避難民が発生しています。

避難民キャンプを見渡したルー大柴さん。避難民の多さに大きなため息が出ました。
この避難民への支援をおこなっているのが、IOM(国際移住機関)の高橋美紀さんです。 「独立後も南スーダンはいろいろな部族が一緒に住んでいるので、部族間紛争っていうのが収まらないですね、彼らは命の危険を感じて、安全な場所に来ているという状況です」と、高橋さん。
IOMとは、難民や避難民に対し、住環境の幅広い支援をおこなう国際機関。 高橋さんは国連やNGOと連携しながら、南スーダン全域に支援を展開し、緊急支援物資の配布をおこなっていますが、 避難を強いられ、家財道具なども置いて逃げてきた彼らを、今、新たな脅威が襲おうとしていました。
「一番欲しいものは食べ物ですか?」と尋ねると 「寝るためのものです、とくに蚊帳がないんです。」と避難民の女性。
そう、その脅威とはマラリア。 雨期に入りマラリアを媒介する蚊が大量に発生し、衛生環境や栄養状態の悪化がマラリアの感染リスクを高めていました。
満足な薬もない中、小さな子どもたちにとって、マラリアの感染は命の危険を意味します。

高橋さんは国連などにこの状況を報告。いち早く支援を決定しました。
この日、150枚の蚊帳を持って高橋さんはキャンプを訪れました。
1日でも早く安心した暮らしを実現してほしい。そんな願いを込めて高橋さんは蚊帳を配ります。
「この蚊帳が、子どもたちをマラリアから救ってくれます。ありがとうございます」と子どもを抱えた避難民の女性。

「人々の生活が少しでも楽になることに自分が携わっていけるというのが、これからも頑張っていこうという励みになります」と、高橋さん。
避難民の人たちが安心した暮らしに戻れるまでには、まだまだ時間が必要そうです。彼らが少しでも心から安らぐことができるよう願っています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京