地球VOCE
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第90回 1月20日(金)放送
貧困を救う漁村再生

 
今回訪れたのは、スリランカ本島の北西に浮かぶマナー島。古くから海上貿易の拠点のひとつとして栄え、豊かな漁場にも恵まれ、長らく海と共に暮らしてきました。
この町で人々の生活支援に取り組んでいるのが、JICA専門家の佐野幸規さん、66歳。 30年前からスリランカで活動をおこなうスペシャリストです。

マナー県北部では内戦による影響が問題となっていました。
民族対立から起きた内戦は26年も続き、一時は30万人もの避難民を発生させました。 内戦が終わって2年経ち、人々はようやく故郷へと戻れましたが、全ては破壊され、漁に使う船もなく、自立の道が失われていました。「内戦が終わり、戻ってきたのですが、村は壊され、手で魚をとる毎日でした」と、漁師の男性。

村の再建に乗り出した佐野さんたちはJICAの技術協力制度を利用。彼らに船を提供し、再び漁に出られるようにしました。船着き場に案内してもらうと、JICAの船が有り、中には獲れたてのカニが沢山積まれていました。

こうして村は徐々に活気を取り戻しましたが、それだけでは、まだ生活が成り立ちません。 そこで、次に考えたのが、パン作り。 女性たちにも収入の道を切り開いたのです。
「ここでパンを作っています。先ほどの漁で獲れた魚を具に使って、彼女たちがパン作りをしているんですよ」と、佐野さん。
取り組みを始めて1か月経つので、女性たちは、もう手慣れたもの。
早速、紀香さんもお手伝いさせてもらいました。
「少しでも生活を安定させたいです。そして子どもの教育費にも使おうと思います」と、パン作りをしていた女性。
彼女たちはパン作りに大きな期待を寄せていました。

2年前には、スリランカ本島とを結ぶ唯一の橋も日本の支援で完成。
砲弾が飛び交う内戦下でも日本企業が工事を継続したのです。

「まだ支援を必要としている人はたくさんいますので、そういう人たちをサポートするため、色んな活動をこれからも続けていきたいと思います」と、佐野さん。
佐野さんたちの活動が、小さな一歩となり、この村の繁栄につながる日もきっと来るはずです。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京