地球VOCE
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第96回 3月2日(金)放送
人間らしい暮らしが出来る家を…

 

今週もスリランカから。
スリランカ仏教、発祥の聖地とされるアヌラダプラは、2500年前に開かれたスリランカ最古の都。今も多くの巡礼者が訪れ、穏やかな時が流れています。
そこから、わずか1時間の所にある町ワウニヤ。この町では、内戦で数多くの人が家を失い極貧の生活を強いられています。

ここで活動を行っているのが、NPO「ピースウィンズ・ジャパン」の園田亜矢さんです。
案内してもらったのは、人が住んでいるとは思えない粗末な家。
「これ、お家ですよね?」と驚く紀香さんに、「この村は一年以上前に住民が戻ってきたんですが、安定した収入もなく、きちんとした家が建てられていないんです」と、園田さん。
人々はトタンやビニールシートで作られた、粗末な家での暮らしを余儀なくされていました。 「雨が隙間から入ってきて、家中に水たまりができるし、大変な暑さなんです」と、女性帰還民。

そこで園田さんたちは地域の村々を訪問し、家を失った人々のため、2年前から仮設住宅の建設をおこなっています。こうしてできた家には、多くの人々が暮らしています。
訪れてみると、ちょっと不思議な壁。 「これはココナッツの葉で編んだ、マットなんです。

壁に使うことで通気性を良くし、家の快適性を高めているんです」と園田さん。
村で取れる素材を使用することで建設コストを削減し、一軒あたりの費用はおよそ5万円。 これまで600軒もの建設を進めてきました。

こうした園田さんたちの活動に、村人たちの多くが自ら参加。仮設住宅の建設にも加わってくれています。
紀香さんも早速ココナッツの葉を編むお手伝いをさせてもらいました。 「うーん、生活の知恵だな~」と、紀香さん。
園田さんたちの支援で、人々は貧しいけれど、人間らしい暮らしを取り戻せました。
「この家で子どもたちと共に暮らしていけること、それがわたしの幸せなんです」と、女性帰還民。

園田さんは、スリランカの健やかな成長の一粒の糧になれたことに喜びを感じています。
「子どもが学校から帰ってきて宿題が出来る場所や、家族と一緒に御飯が食べられる場所があるということは、当たり前のことですから。それを作っていくのは、日本みたいな国のできる支援ではないかなと思います」と、園田さん。

住む場所を持つことは、人間の尊厳にとって何より大切です。こうした活動は、きっと多くの人々の生きる希望につながるはず。
『私たちは、世界と共にある』
地球VOCE
テレビ東京