地球VOCE
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第98回 3月16日(金)放送
京都の町屋から世界に笑顔を

 
今週は、古都京都から。
京都市 中京区。大正時代に建てられた趣きある町屋に本部を構えているのが、日本国際民間協力会・ニッコー(NICCO)です。

スタッフの一人、杉尾智子さんは4年前から活動に参加しています。
杉尾さんが活動していたのは、中東ヨルダンのルサイファという街。イラク戦争後、この地域に暮らすイラク難民やヨルダン人の貧困層に向けて、ある方法で心のケアを行なってきました。 「メインとして演劇を使って心のケアをしていたんです。特に女性は社会的地位もまだ低い部分もあり、発言権がなかったり、自己表現がなかなかできないので、そのチャンスを設ける意味でも、とてもいいプログラムだったと思います」と、杉尾さん。演劇を通して、内に秘めた思いを表現する事が心の傷を癒す術となるのです。

舞台のテーマとなるのは、子どもたち自身が抱えている悩み。「親による家庭内暴力が特に多かったですね。親だけではなく、兄弟による言葉の暴力だったり…」と杉尾さん。

子どもたちと接する上で杉尾さんが心がけたのは、一人一人の声に耳を傾けること。そこには、以前高校教師だったころの経験が生きていました。
「自分の問題をきちんと大人が聞いてくれたということで、安心感があると思うんです」
「そこからはメキメキと声が大きく出るとか、大きく演技ができるとか、どんどん変わっていくんです」と、杉尾さん。

ニッコーのモットーは「日本人だけで動かない」ということ。 現地の人たちと共に活動し、彼らを育てていきます。
「地域のボランティアの若い子たちが私たちからノウハウを学び、小さい子どもたちに教えて出来上がった舞台だったので、感動も大きかったです」と杉尾さん。

昨年、読売国際協力賞を受賞したニッコー。
1979年の設立以来、こうした支援活動を世界各国で続けています。

現在、杉尾さんはインターン生の指導を担当。
「失敗したときもガミガミ怒るのではなく、次はどうしたらいいかを一緒になって考えてくれて、すごく心強いです」と、学生。
杉尾さんが育てた次世代のメンバーが海外で活躍する日も近そうです。

日本の国際協力活動の草分けであるニッコー。30年以上に渡って撒いてきた種は、今世界中でその花を咲かせています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京