地球VOCE
トップページバックナンバー出演者情報音楽情報特別ショット昨年の地球VOCE
第112回 6月29日(金)放送
母子手帳を世界に広めたい!
今回訪れたのは、NGO「HANDS」の事務所です。ここで行っている活動のひとつが、母子手帳の普及支援。代表の中村さんは、医学博士でもあり、大学の教授でもある医学のエキスパートです。

まず見せてもらったのは、世界各国の母子手帳。 実は、母子手帳は日本で生まれたもの。 現在は世界20カ国以上で使われていますが、同じ母子手帳でも、それぞれのお国柄が表れているようです。 「こちらはケニアの母子手帳。エイズやHIVが多いので、そういったお母さんのために作られたものです。タイの手帳はカラーでマンガチック。タイはマンガが好きなので、絵を入れることで関心を持ってもらえ伝わるんです」と、中村さん。日本の母子手帳とは全然違っていて、紀香さんも驚きました。

もともと小児科医だった中村さん。母子手帳の重要性を肌で感じたのは、25年ほど前にJICAのプロジェクトで、 専門家としてインドネシアを訪れた時でした。 「村の中で子どものお母さんに『妊娠中はどうだったか』と聞いてもよく分からないんです。生まれた時の体重も分からない。その時、母子手帳があればどれだけ良いだろうと思ったんです」と、中村さん。その後、中村さんのサポートにより、インドネシアで母子手帳が誕生。 今では、年に400万冊を発行する世界一の母子手帳大国となりました。
さっそく、その母子手帳を見せてもらった紀香さん。様々なイラストがふんだんに使われ、とても分かりやすくなっていました。
「字を読むのが不得意なお母さんも多いので、絵をどんどん増やして変えていったんです」と、中村さん。
識字率が低いので、目で見て一目でわかるようにということだそうです。

インドネシアの経験を糧に、中村さんはHANDSを設立。
NGOとしてのHANDSの活動は年々拡大し、母子手帳の普及以外にも、途上国における保健医療の仕組みづくりや 保健関係者の人材育成も行っています。
「自分が行って予防注射をすることではなく、予防注射を打てる人を育てること。そういう人づくりと現地の人が輝いて 働ける仕組みづくりをしたいですね」と、中村さん。
今年秋には「母子手帳国際会議」を開催し、アフリカでのさらなる普及と人々の健康を目指します。

「母子手帳で育ったお母さんたちが次の子どもを産む。その時にも母子手帳を使う。そんなふうに母子手帳世代が次の世代を産んでくれることを期待しています」と、中村さん。
親子をつなぐ母子手帳。 この日本のアイデアで、世界の親子の笑顔がもっと増えていくといいですね。
『私たちは、世界と共にある』
地球VOCE
テレビ東京