地球VOCE
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第114回 7月13日(金)放送
世界遺産ハロン湾を守る!
東南アジアの国ベトナム。今回は、世界遺産にも登録されているハロン湾からお伝えします。ベトナム北部、中国との国境近くにあるハロン湾は、ベトナムきっての景勝地。大小2000以上の岩が突き出し、幻想的な光景を作り出しています。

ここで活動をおこなっている岩井陽一さんは15年前から、ベトナムで環境保全に取り組んでいます。近年ハロン湾で、問題となっているのが水質の悪化。紀香さんも、海水の透明度を測定を見せてもらいました。計測された透明度はおよそ2メートル。汚染は徐々に拡大していると言います。 「もう少し前はこれが3メートルありました。だんだんと濁りは広がっているということになります」と、岩井さん。

原因の一つとされるのが、観光客の増加とそれに伴う開発です。観光開発が進行する中で、環境への配慮が置き去りにされていました。「かなりのゴミが海に散乱していて、海の匂いではなくてゴミの臭いがします」と、紀香さん。 土産物屋や露天などが増えたハロン湾の周辺では捨てられるゴミの量も増加。しかし観光産業がこの地域の経済を支えているのもまた事実です。そのため岩井さんは、開発と環境保全の両立が不可欠だと感じています。 「住民の方々も生活水準を上げたいと思っているのは間違いありません。よりよい開発、すなわち環境を保全しながら、開発を進めていくということが大切です」と、岩井さん。

そこで、岩井さんが1年前から取り組んでいるのが、地元住民への環境教育。
クイズやゲームなどを通し、わかりやすく環境の大切さを教えています。いまでは、多くの人々が参加するようになりました。
「以前は環境への関心もあまりなかったのですが、この会に参加して、自然の大切さを感じるようになりました」と、女性住民。

こうした取り組みを続けることで人々の意識も変化。失われつつあったマングローブも、住民たちの手により、植林が行われています。
「何事にも代えがたい世界自然遺産地域です。人類の遺産として、ずっと健全な状態で残していくことが大切だと思います」と、岩井さん。

ハロン湾は世界の宝。 岩井さんの思いが15年の努力を経て地元の人々に通じつつあります。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京