地球VOCE
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第119回 8月17日(金)放送
地域名産の果物を救え!
今週も引き続きベトナムから。豊かな自然が広がるベトナム南部は、トロピカルフルーツの主要な産地です。ベトナム南部のビンロン省。日本では珍しい果物がたくさん並ぶ、町の市場では、ドラゴンフルーツやマンゴスチン、ランブータンなどがズラリ。試食した紀香さんも「うわ―!ジューシー!」と、絶賛した美味しさです。

この国で、こうした果物の生産支援をおこなっているのが、湯浅一充さんです。学生時代に農業を学び、アフリカのマラウィなどで、青年海外協力隊員として活動。3年前にベトナムにやってきました。この地域で主要な果物となっているのが、オレンジの一種、キングマンダリンですが、今、深刻な病気が蔓延していました。「ここに出ているのが、グリーニング病の典型的な症状です」と、湯浅さんが見せてくれたのは、変色してしまった葉っぱ。 グリーニング病は病原体が原因で広がる果物の伝染病で、感染すると1,2年のうちに、枝の先から木が枯れていく恐ろしい病気です。「病気になると、周囲の木も枯れてしまい、これまでの苦労や、お金をすべて失ってしまうんです」と、湯浅さん。
彼らも感染防止を試みましたが、一向に効果は表れず、このままでは、果樹園が全滅する恐れもありました。 その原因は高く密集して植えられた彼らの農園にありました。 「従来の植え方ですと、高さが5mから7mになり、農薬をかけるときに、しっかり上のほうまでかからないんです」と、湯浅さん。 そこで、湯浅さんは農家の人々を説得。木の間隔を広げ、高さを抑えた農園を一から作り直すことにしたのです。

枝を横に広げておくことで、木の高さを2mほどに抑えられ、農薬が散布しやすく病気の早期発見もしやすい果樹園が出来ます。
取り組みを始めて3年。今年6月、湯浅さんの指導した農園で初の収穫を迎えました。
紀香さんも収穫をお手伝い。しぼりたてのキングマンダリンジュースを頂きました。
「やったー。獲れたて、絞りたて、おいしい~」と、紀香さん。 現在、支援農家は150軒にまで広がっています。

「もっと多くのキングマンダリン農家がいますので、その人たちにも我々のこの技術を広めていき、最終的に農家の人たちが、『たくさん成った!』と喜んでくれる。そういうことを目標にして頑張っていきたいと思います」と、湯浅さん。

湯浅さんの指導で活気を取り戻した、果樹栽培。
いつか、キングマンダリンが、日本に届けられる日も来るかもしれませんね。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京