地球VOCE
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第129回 10月26日(金)放送
エチオピアが学ぶ"カイゼン"

今週からは、コーヒー発祥の地といわれるエチオピア。
ルー大柴さんのリポートでお伝えします。

3000年の歴史を誇るアフリカ最古の独立国エチオピアは、近年、高い経済成長を遂げており、日本の生産現場から学ぶ取り組みが行われています。人口はおよそ8000万人で80以上の民族が暮らし、多様な文化と歴史を築いてきました。

今回訪れたのは、首都アディスアベバ。いま急速な発展を遂げています。 「大きなビルもいっぱい建って、活気がありますね~」と、ルーさん。 しかし、その発展とは裏腹にこの国の貿易赤字は拡大。エチオピア政府は、国内企業の育成を日本政府に依頼しました。
昨年設立されたエチオピアカイゼン機構。発展途上国で中小企業の支援を続けてきた園田秀穂さんを中心に、カイゼンチームを結成し、製造現場の無駄にメスを入れる取り組みが始まっていました。

この日、園田さんたちカイゼンチームが訪れたのは、綿の実から食用油を生産している工場。 無駄を探しに向かった工場の倉庫では、いくつかの無駄が存在していました。
「原材料を運んでいるところですが、重たいものを高い場所に運んでいます。しかし使う時にまた降ろさないといけない。大変な無駄です」と、園田さん。
更に、原料となる綿の実が床に散乱し、生産コストの増加につながっていました。
園田さんはこうした無駄を指摘して、企業のカイゼンを進めています。
「カイゼンチームから、何が悪かったのか指摘を受け驚きました。彼らは目の付けどころが違うんです」と、工場経営者。

これまで70を超える企業でカイゼンを実施。
いち早くカイゼンを成し遂げたのが、衛生用品で国内シェア、ナンバーワンをほこる企業です。
乱雑にモノが置かれていたかつての倉庫は、根本からカイゼンがなされ、効率的な作業が行われるようになりました。
また、数年前まで作業は手作業で行われていましたが、その人員を見直して機械を導入。以前の1.5倍もの増産を成し遂げています。

彼らの目標は、エチオピア全土でのカイゼンの普及。
カイゼンチームの一人、シンタイユさんは、ある夢を抱いていました。
「私たちが成長をすることで、人々に影響を与えたいと思っています。国の未来を変えることが私の使命なんだと感じています」と、シンタイユさん

日本でうまれたカイゼンが、エチオピアのさらなる発展に貢献しています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京