地球VOCE
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第131回 11月9日(金)放送
エチオピアに日本のコメ作りを!

今週も引き続きエチオピアからルー大柴さんのリポートでお伝えします。
東アフリカの国エチオピアでは国民のおよそ8割が農業に従事していますが、栽培技術は低く、改善が課題となっています。

ナイル川の源流となるタナ湖は、琵琶湖の5倍近くの広さを誇るエチオピア最大の湖。
その南に位置する街・バハルダールは、エチオピア屈指の農業地帯です。市場にはキャベツ等の野菜や穀物などが豊富に並んでいました。
ここで主に作られているのがこの国ならではの穀物テフ。 それを原料として作るインジェラは、エチオピア人たちの主食です。 「スポンジみたいですね。ちょっと酸っぱ辛いですがグッドテイストです」と、試食させてもらったルーさん。

この豊かな土地を活かそうと30年前に始まったのがコメ作りでした。
ここで、コメの栽培技術を教えているのが、瀬尾逞さん、38歳です。 学生時代に農業を学び、これまでタンザニアなどで活動。3年前にエチオピアにやってきました。
実は、テフという穀物は、耕作面積当たりの収穫量が低い穀物。 国内の食糧不足を補うため、コメ作りに注目が集まりましたが、なかなか成果が上がらなかったと言います。
「もともとテフや小麦など、他の穀物を作っていたので、コメについても同じような作り方をしていたんです。種をばら撒き、やらなくてもいいタイミングに肥料をやってしまったりとか…」と、瀬尾さん。

そこで瀬尾さんは、日本ではおなじみの『田植え』を農家の人々と一緒に研究することにしました。
こうして作られた田んぼを見せてもらったルーさん。
先ほど見た、ばら撒きの田んぼとは違い、田植えをしているので見た目も綺麗。 田植えをすることで、稲の成長が均一になり収穫量も安定したそうです。
また、肥料を与える量やタイミングには、カラースケールを使って稲の葉の色と照らし合わせる診断法を教え、稲の生育状況を一目で分かるようにしました。

農家の一人、ブラハヌさんがカラースケールを使いながら、ルーさんに見せてくれました。
「これなら簡単ですね。すぐに分かりますね」と、ルーさん。
「そうですね。彼が言っている診断も大体あっていますし、見てすぐに出来ますよね」と、瀬尾さん。

「日本の人たちは、田植えだけでなく様々なことを教えてくれています。おかげで収穫量も上がり、助かっています」と、ブラハヌさん。
「日本には、伝統的に稲作を作ってきた知識とか経験があります。それをここの研究者と農家の人と一緒に試しながら、役に立つ技術を開発し、ゆくゆく農家の人たちの生活が良くなるように繋がっていけばいいなと思います」と、瀬尾さん。

現在支援農家は1000人。
日本伝統のコメ作りが海を越え、エチオピアの農家に広がっています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京