地球VOCE
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第132回 11月16日(金)放送
エチオピアを感染症から守れ!

今週も引き続きエチオピアからルー大柴さんのリポートでお伝えします。
東アフリカの国エチオピアは人類発祥の地ともいわれ、8000万もの人々が暮らしています。このうち、3人に2人がマラリアなどの感染症が発生する地域に住んでおり、大きな問題となっています。

首都・アディスアベバから600キロ離れたアムハラ州。 豊かな農村が広がるこの地域では、人々は農業に従事して暮らしを営んできました。 ここで活動をおこなっているのが、與座卓さん。 これまで世界62カ国で医療支援に携わってきました。

今、この地域で問題となっているのが、感染症の蔓延。 村を案内してもらったルーさんが目にしたのは、沢山転がる家畜の糞でした。 決して清潔とは言えない彼らの生活環境が原因となり、マラリアなどの病気がたびたび発生。 多くの人々の命が失われていました。 アムハラ州の感染症による死亡者数は年間1万4000人。マラリア感染者数は年間40万人だそうです。
「この村には病院がないんです。感染症がどこかで起きても、誰も分かりませんし気がつかない。村の人はバタバタと倒れていくのに、その周りの人は誰も分からないという状態が沢山ありましたので、早く情報をキャッチし、実際どの地域が問題になっているかを、速く正確に把握して、緊急の対応をすることが必要でした」と、與座さん。  

そこで與座さんたちは、感染症の流行を早期に発見できる仕組み作りに着手。
50近くの村々に応援を要請し、2000人もの協力者たちを集めました。 病気が起きても、いちはやく感染源が特定できれば、感染拡大を防ぐことにつながります。
彼らは、定期的に村の家庭を訪問し、病気の兆候がないか調べています。
「ご家族の健康状態はどうですか?何か問題があれば、すぐに私に知らせて下さい。頼みましたよ」と、1軒1軒の家庭を回るボランティアの男性。
そして、何か異変を見つけたら、彼らは村のヘルスポストと呼ばれる施設にすぐさま報告。 こうして村の情報が1つにまとめられるようになりました。

アムハラ州の保健局には、各村からの情報がすべて集約されています。
ファイルを見せてもらったルーさん、そのファイリングの数に驚きました。
「今まではこういったものが全く無かったんです。こういう情報を元にし、現地政府だけでなくWHOやユニセフなど国際機関とも連携しながら、どういう対策をしなくてはいけないのか、それをお互いに協力しながら活動を進めているところです」と、與座さん。

プロジェクト開始から4年が経過し、病院では流行に合わせて必要な量の薬が完備されるなど、その対策が徐々に出来るようになってきています。
「少しずつでも、この状況を改善することで、一人でも多くの命を救っていけるように、ベストを尽くして活動を進めていきたいと思っています」と、與座さん。
こうした活動が実を結べば、エチオピアの医療の大きな発展につながります。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京