地球VOCE
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第139回 1月11日(金)放送
世界中の母子の健康を願って
日本ではお馴染みの母子手帳。今回は、世界で注目する母子手帳を普及させるために活躍する人々をご紹介します。

お会いしたのは、藤井佑美さん。昨年まで、パレスチナで母子手帳の普及活動を行っていました。 「私たちの活動は、母子健康手帳をパレスチナで開発して、それを全国に普及する活動をしてきました。一番の 特徴は、アラビア語で作られた世界で最初の母子健康手帳ということです」と、藤井さん。
妊産婦の健康と子どもの成長を記録できる母子手帳。実は日本は母子手帳の先進国で、60年以上も前から導入してきました。そのノウハウを活かすため、藤井さんはパレスチナで活動を行っていたのです。

中東に位置するパレスチナは、長い間情勢が不安定だったことから経済が停滞。国内の移動も厳しく制限され、母子の健康に深刻な影響を及ぼしていました。そこで2008年、日本人専門家の活動により母子手帳が誕生したのです。
「農村部に住んでいる女性は読み書きが得意でない女性もいますので、絵も豊富にし、分かりやすく作られています。お母さんたちがこれを見て学び、健康の意識が上がってきている、ということが言えると思います」と、藤井さん。
『母子手帳を普及させたい』と、活動しているのは、日本人だけではありません。
昨年10月、駐日フランス大使夫人による母子手帳のセミナーが行われました。
「子どもと母親の死亡率を下げたいと思いで、セミナーを開催しました」と、フランス大使夫人。

乳児死亡率が深刻な問題となっているのがアフリカ。 乳児1000人のうち、100人以上が命を落とす地域もあります。
ミレニアム開発目標を達成するため、母子手帳を役立てようというこの取り組み。母と子の健康を1冊に記録することで、問題解決に少しずつ近づいています。
「以前はバラバラに記録されていた子どもとお母さんの記録が、現在では一緒になりました。ナイジェリアの健康分野にプラスの影響がありました」と、ナイジェリア大使夫人。
「母親と子どもの健康をこれからより改善していくために、応援していただきたいです」と、ギニア大使夫人。
6月に日本で開催されるアフリカ開発会議に向け、各国から期待が寄せられています。

現在、藤井さんが活動していたパレスチナでは、母子手帳の普及率が89%に。多くの家庭が大切に扱っています。
「私の生まれた時の母子健康手帳と、うちの母親が生まれた母子健康手帳をパレスチナ人に見せたら、大喜びで、『僕たちもこういう風になりたいね』と、言っていたんです」
「そういう風に、家族の中で引き継がれていければ良いなと思います」と、藤井さん。

世界中の母子の健康を願って。活動の成果が実を結び始めています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京