地球VOCE
トップページバックナンバー出演者情報音楽情報特別ショット昨年の地球VOCE
第141回 1月25日(金)放送
災害支援の「連携」を世界へ
今回は、国内の災害支援を行ってきた団体の新たな挑戦をご紹介します。訪れたのは、シビックフォースの事務所。事務局長の根木さんにお話を伺いました。

東日本大震災の翌日、いち早くヘリコプターで被災地に向かったシビックフォースは、国内で大規模な災害が起こった時に、企業やNGO、行政などを連携させる機能を持っています。

設立のきっかけになったのは、新潟県中越地震。当時、国際協力NGOに所属していた根木さんは、新潟に向かったそうです。 「地元の行政も災害時には被災者になる。企業もボランティアも支援に行く。いろんな支援アクターたちを調整する機能がないと、いくら経験を持ってても発揮できないんです」と、根木さん。
2009年のシビックフォース設立後は、東海地震を想定して自治体と合同で防災訓練を開催。同時に、数多くの企業に災害時の協力を呼びかけ、支援体制を整えてきました。

そして、2011年に東日本大震災が発生。シビックフォースが最優先事項としたのが、輸送手段の確保。ヘリコプターを手配することでした。 「陸路で移動するとか津波の心配もあるので、船というわけにいかない。やっぱり空しかない。事前にヘリコプターの運航会社と連携し、災害が起きた直後にまずヘリコプターを飛ばして被災地の様子を観に行こうとしたんです」と、根木さん。

そのとき、シビックフォースの呼びかけに応じたのが、高橋ヘリコプターサービスです。
地震発生の翌日には、宮城県入り。以降、このヘリコプターともう一機で被災地への行き来を続けました。
「震災の時、ヘリコプター内はパイロットの椅子だけ。その周りに荷物を天井いっぱいまで積んで、空いてるスペースに人が乗りました」と、高橋ヘリコプターの高橋さん。
中越地震の時はヘリコプターを活用できず、悔しい思いをしたということで、シビックフォースへの協力に迷いは無かったそうです。
「もしシビックと組んでなければ、自分がやりたいと思っても何もできなかったんじゃないかと思います」と、高橋さん。
高橋さんのように、支援への思いを持つ企業との連携があり、東日本大震災への支援が行われたのです。

そして、こうした日本での経験は、世界へ…。
昨年、シビックフォースが中心となり、アジア太平洋地域の中で、国を越えた支援を目指すネットワークが設立されました。
「東日本大震災の経験をアジア地域、これから災害を迎えるかもしれない地域に伝えて準備していくことがとても重要だと思っています」と、根木さん。

災害支援に協力したいという思いを繋ぎ、築いてきた「連携」。
日本国内で育んできたその力を世界へと広げていきます。
『私たちは、世界と共にある』
地球VOCE
テレビ東京