地球VOCE
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第144回 2月15日(金)放送
モザンビークのハチミツ作り
アフリカ大陸の南東に位置するモザンビーク。首都マプトから500キロ北にあるイニャンバネ州は、豊かな農村が広がり、人々は自給自足の生活をして暮らしていますが、生活は苦しく、その改善が課題となっています。

ここで、村の人々の生活改善をおこなっているのが、青年海外協力隊員の細矢孝弘さん、28歳。日本で機械メーカーのマーケティングをしていた経験を生かし、農産物の販路拡大などに取り組んでいます。
しかし、自給自足で暮らすこの村の人々には、ほとんど現金収入がありません。
「これがキッチンですね。ここで炭を使って煮炊きをしています」と、細矢さんが小屋を案内をしてくれました。「村で取れるキャッサバや落花生を普段食べているんだよ」と、農家の男性。

食には困らなくとも、医療や教育などでもお金は必要です。そこで、細矢さんが目を付けたのが、この地域で作られていたハチミツでした。
「市場ではビンに詰めて売られ、みなさん病気の時とかに飲むんです」と、細矢さん。
しかしそのハチミツは昔ながらの方法で作られるため、品質や生産量が低く、生活の助けにはなりません。 「伝統的な養蜂箱というのは、木の皮を剥いで袋状にしたものなので、管理があまり出来ないんです」と、細矢さん。
そこで、細矢さんは養蜂箱を使って蜂を管理し、ハチミツの生産量を増やすための指導を行っています。

ハチミツ作りをはじめて、まもなく2年。農家の人たちも、プロの養蜂家のようないでたちです。
「今日はこの養蜂箱をあけます。中のハチがどういう状況なのかを確認したいと思います」 と、細矢さん。
この日は、週に一度の点検日。今、彼らは自分たちの手で、育成状況を管理できるようになるまで成長し、生産量も少しずつですが増えているそうです。

こうして作られたハチミツは、500ミリリットル、およそ400円で販売予定。
年間目標の200リットルが達成されれば、16万円もの収入になり、家計の大きな助けとなります。

早速みんなでハチミツを試食。農家の人たちの顔から笑顔がこぼれます。
「めっちゃうまいです。甘い」と、細矢さんも笑顔。
「はちみつを売ったお金で子どもたちを学校に通わせたい。そして、たくさんの養蜂箱を仕入れて、この仕事を大きなものにしたいと思っています」と、農家の男性。
「モザンビーク全体で、自給自足で暮らしている農家さん、家族の方がかなりいらっしゃるんですね。そういった人たちに、何かしら現金を得られる手段を作って、生活がより良くなるような活動をしていきたいなと思っています」と、細矢さん。

薬としても使用されるハチミツ。人々の健康と生活を支える産業となるかもしれません。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京