地球VOCE
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第147回 3月8日(金)放送
モザンビークの農業復興を目指して
今週も引き続きアフリカ・モザンビークから。
アフリカ大陸の南東に位置するモザンビーク。豊かな自然が広がるこの国では農作物の栽培が盛んで、国民の大半が農業に従事しています。しかし、雨期には田畑に水があふれだし、深刻な被害が発生。対策が急務となっていました。

町の市場を訪れると、玉ねぎ、ピーマン、ニンジン、トマト、様々な野菜が並んでいます。細長いお米もありました。

そのお米の一大生産地がモザンビーク南部のガザ州。ここはポルトガル植民地時代に大規模な灌漑施設が作られ、広大な農地が広がっています。この地域の農業局に派遣されているのが、青年海外協力隊員の大貫泉さん。実は今、この土地を守ってきたはずの水路が老朽化し、水が逆流するなど、深刻な被害が出ていました。

「どれくらい水が戻ってきているんですか?」と、大貫さんが尋ねると 「あっちの水路で水が溢れ、凄い勢いで畑に水が押し寄せているんです」と、農家の女性。雨期に降り続いた雨が、畑や田んぼに流れ込み、その水位は人の背丈にも迫る勢いでした。 逆流の原因は、水路の底にたまった、土や砂。長い間、維持管理がされていなかった水路は、流れを作るための傾斜が大きく狂い、水の逆流を引き起こしていました。

「ここには、こういった水路が120キロありますが、機能しているのは1割です」
「この水路は、向こうにある幹線排水路から、水が戻ってきてしてしまう。本当は向こうに流さないといけないのに…」と、大貫さん。

そこで、大貫さんたちは、水路の傾斜を戻すために、120キロにも及ぶ測量調査を実施。
傾斜を戻す改修作業は、村人たちとともに力を合わせ行いました。
そして、今では50名もの人たちが改修工事に協力。 30キロ程まで改修は進められ、少しずつですが、コメの生産量も安定してきているといいます。

「遠く日本から、彼のような技術者がやってきてくれて、本当に助かっています。彼のおかげで、この村の農業は、活気を取り戻すことが出来ると思います」と、村長。
「こういう水路とかがもっと適切に維持管理が出来れば、農家の収入が上がり、農家の人々がもっと豊かになれると思うので、頑張りたいと思います」と、大貫さん。

こうした地道な活動を続ければ、きっとこの国の農業の復興につながるはずです。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京