地球VOCE
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第153回 4月19日(金)放送
途上国支援の新しいかたち
今回は、オートバイでおなじみの企業が途上国を救う取り組みをご紹介します。
浜名湖に臨む静岡県 湖西市。ヤマハ発動機の新居事業所を訪れました。
オートバイを中心に事業を展開するヤマハ。実は90%が海外での売り上げです。

山際さんが所属する海外市場開拓事業部では、なんと世界140カ国の国と地域を対象に、市場の新規開拓を行っています。現在、山際さんが携わっているのが、途上国向けの事業。 「新興国の地方では川の水がそのまま使われ、水が非常に悪い条件なんです。そしてそれによって病気も多いのです」と、山際さん。

そんな課題を解決するのが浄水装置。ヤマハが途上国向けに開発し、2010年から販売を開始。昨年は、アフリカで初めてセネガルの村に設置されました。この浄水装置が川や沼の水をきれいにするのは、「ろ過」という非常にシンプルな方法。 「浄水器に限らず、最先端の品物を新興国の村落や貧しいエリアで使うのは、技術的に難しいとか、ランニングコストがかかるという理由で、使えなくなってしまうんです」と、山際さん。
ヤマハの途上国への参入は早く、1950年代後半から、ビジネスの可能性を模索。 まだ、「BOPビジネス」という言葉もない時代でした。
BOPとは、世界の中で最も所得が低い層にいる人を差し、その数はおよそ40億人と言われています。
近年、BOP向けに、現地の課題を解決する商品やサービスなどを、企業が提供する新たなビジネスモデルが注目されています。
「新興国の方が人口急増しています。所得、GDPも急速に成長しています。これからマーケットの規模は、先進国だけでなく新興国の所が急速に大きくなります」と、山際さん。

ちなみに…、山際さんが所属する海外市場開拓事業部は、なんと1割が青年海外協力隊の経験者!
協力隊の2年で培った力は、BOPビジネスを展開する上で、不可欠なものになっているようです。

浄水装置の設置には、さまざまな公的機関が協力。 下痢など、水を原因とする病気が減るという、うれしい改善がみられています。
「課題を解消する手段として、私たちの商品を使ってもらい、末は豊かになっていく段階で、また私たちの商品を使ってもらえるようになってもらえれば」と、山際さん。

新たな形で途上国を支援するBOPビジネス。
途上国の人々の生活レベルをあげると同時に、企業にとっても新しい市場を生み出しています。
『私たちは、世界と共にある』
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テレビ東京