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第28回 貧困農家を救う米

魚を煮込み、ご飯と食べる「チェブジェン」は、セネガルの名物料理。
「さっぱりしているけど、しっかり味もついていて、おいしいです」と、試食した杉山さん。
チェブジェンに使われている粒の割れたお米は、タイやベトナムの輸入米。
元はフランスが植民地向けに送った安いお米でした。
しかし、国産のセネガル米は売れ行きが芳しくありません。
「輸入米は売れているけど、私達のつくる国産米がサッパリ売れない。来年まで家に置きっぱなしだよ」と、農民は困っています。杉山さんの訪ねた農家では、おかずが買えないほどでした。

こうした貧困農家の生活を支援しているのが、お米の品質改良や流通促進の仕事をしてきた君島崇さん。「米の8割近くが輸入に頼っている状況なので、このままではセネガルの食料の安全保障が保てないんです」と言います。輸入米の価格が高騰すると、食糧暴動につながることもありました。自給自足のためには、セネガル米の安定した生産が必要なのです。

そこで君島さんは、お米の粒がバラバラで安い輸入米に対し、セネガル米の粒を揃えるように徹底させ、お米本来の味で勝負したいと考えました。 そして、輸入米を食べ慣れているセネガル国民の意識を変えるため、名物料理チェブジェンに品質を向上させたセネガル米を使ってみんなに食べてもらい意識を変えてもらうことに挑戦。
「おいしいです。噛む時にこれが米だと感じる」「米を食べている食感がいいですね」と試食をしたセネガルの人々から好評の声。 「アフリカのすごく遠い国ですが、米を食べる国民として同じ感覚を持っているのかな」と君島さん。

貧困農家を救いたいという日本人の熱意で、輝き始めたセネガルのお米。セネガル国民の生活を支える日が、きっとやってくるはずです。お米を主食にするセネガルと日本。自給するためにもお互いの知恵をつなげていけるといいですね。

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