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第33回 宇宙から見守る地球の緑

今回、渡辺さんが訪れたのは、宇宙航空研究開発機構の「JAXA i」。 宇宙開発の情報が発信されています。案内してくれたのはJAXAの工学博士、島田政信さん。島田さんは衛星データ解析の第一人者で、地球観測衛星「だいち」から送られる詳細なデータをもとに、地形や環境の変化を見続けています。 「これは1996年の南米アマゾンで、緑色のエリアは森林、黄色の箇所が伐採されているところです。2009年になるとこういう風に伐採のエリアが増えるんです。」と言って見せてくれた画像に、「こんなに増えてるんですか!?」と渡辺さんはびっくり。「14年間見ていると森林の変化の具合がわかってくる」と島田さんは言います。また、この画像内に見える無数の細かい直線は「道」。人が入って木を切り倒し、運び出すことで道が出来あがるのだと島田さんが教えてくれました。

今、途上国の森林減少を食い止めることが大きな課題となっており、その支援が求められています。これらはポスト京都議定書の交渉の場「気候変動枠組条約締約国会議(COP)」でも議論され、途上国が森林面積や伐採状況を把握するための衛星活用に注目が集まりました。そこで日本政府は、だいちの観測データやその解析に関する技術を提供する支援プロジェクトを開始。現在はブラジル、インドネシアをはじめ世界15か国へ、技術の輪が広がっています。 「赤道地帯は雲がかかっていて、1000シーンのうち3シーンぐらいしか晴れた画像が撮れないけれど、だいちは電波が雲を透過して写してくれるんです」と島田さん。そんなだいちのデータ解析で、森林の状況が頻繁に観察可能になり、途上国の政府がようやく森林を保護する対策を打てるようになった結果、大きな変化が表れたといいます。

「前後のデータを重ね、大きな変化があったら監視に行くというシステムを作り上げ、08年まで年間1万2000平方km減少していたのが7000平方kmになったそうです。身近な問題として毎年暑くなっています。環境を守るという意味で、森林保全が11月29日からのCOP16で明確に決めて頂ければ非常にありがたいです」と島田さん。森林を守るという取り組み。単に自然を残すというだけでなく、温暖化を食い止めるための大切な手段として、これからも前進を続けてほしいと願います。

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