トップページ バックナンバー 出演者情報 テーマソング情報 特別ショット
地球VOCE バックナンバー
第36回 企業のトレンドは社会貢献

貧困や環境問題など、世界が抱える多くの問題の解決には莫大な資金が必要とされています。
それを支える新たな投資が「インパクト・インベストメント」です。今回は、世界に先駆けてこれに取り組んでいる大和証券グループへお話を伺いに行きました。

「世界の金融資産は170~180兆ドルあり、そのうちの少しでも社会的分野に使うことができれば世の中が変わるのではないかと考えたんです」と、開発担当者の山本聡さん。インパクト・インベストメントは、国際金融機関が、環境問題など目的を限定した債券を発行し、それを大和証券グループが引き受け、個人投資家に販売する仕組み。これまで貧困や環境問題などの解決には政府のODAや民間からの寄付が使われていましたが、この債券では国際協力が利息を受け取れる投資となります。今まで投資は、投資期間や満期までの年数、リターンの割合には注目されていましたが、何に使われるかまで、深く考慮されることが無かったようです。しかし2007年、サブプライムローン問題に端を発した金融危機により、改めて「お金の使われ方」が見直されています。
「どんな企業でも存在価値が無かったり、社会に役立っていなければ、いずれ淘汰されてしまいますので、『世界の諸問題を解決するターゲットとしての債券発行』をやっていこうと考えたのです」と、大和証券グループ本社 執行役社長の鈴木茂晴さん。大和証券はこれまでに、ワクチン債やウォーターボンド、アフリカ教育ボンドといった債券を開発し、販売してきました。他の金融機関も追随し、こうした債券の発行額は4500億円に達しています。この試みは、「世界の問題解決の“力”となる」と社会活動家からも、大きく評価されています。
大和証券では、この事を広く知ってもらおうと、セミナー等も開催。「社会の役に立ちたいと思っている時に、自分に利益があり、社会にも貢献していける、ということは、続けていく事につながると思います」とセミナーの参加者。 「こういった商品を我々が供給していけば、『貯蓄から投資へ』という流れも、もっと加速していけるのではないか」と、鈴木社長は言います。

一人ひとりの心の中にある「社会に貢献したい」という思いがこれからの企業活動のカギとなるのかもしれません。

テレビ東京 テレビ東京 教養・ドキュメンタリー
前のページに戻る