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第38回 世界中に服のチカラを

今週は、フリースやヒートテックなど、数々のヒット商品を生み出しているカジュアル衣料ブランド「ユニクロ」を伺いました。
ユニクロでは不要になった全商品を、一年じゅう、全国すべてのお店で回収してくれるんです。年間5億着を生産・販売するユニクロは、販売した後の商品にも責任を持つという考えから、この活動を始めたそうです。「回収した当初は発電燃料などにリサイクルをしていましたが、お客さまから、服の足りてないエリアに届けたらどうかという意見をもらい、難民キャンプや避難民の支援にあてることにしたんです」と、株式会社ユニクロ CSR部のシェルバ英子さん。これまでに700万点が集まり、要望に応じて、順次海外へ届けられています。

NGOや国際機関の支援物資の中で、水や医薬品に比べて緊急度の下がる衣料は、不足しがちでした。「服というのは暑さ寒さをしのぐというのもそうなんですけど、さみしい思いをちょっと楽しくしたりだとか、喜びだったりとか、人としての尊厳にも関わる大きなものだなと実感しました」と言うシェルバさん。実際に現地まで行き、手渡しすることで、服が持つチカラに気付いたそうです。
シェルバさんが見せてくれたのは、先月、中央アジア・キルギスへ、暴動で家を焼かれた男性にフリースを届けた時の写真。キルギスの冬はマイナス20度にもなる厳しいものですが日本政府による住宅再建支援もあり、乗り越えられそうです。「日本からの温かい支援で何とか立ち直ろうとしていることを直に聞けるのは私たちにとってもいい体験でした」とシェルバさん。世界中には難民や避難民などが3000万人いるとされ、ユニクロでは彼らに1人1枚渡すため3000万着の衣料を回収することを目標に、今後も全商品リサイクル活動を継続して行っていくそうです。

また、ユニクロでは、社会問題の解決に役立てる「ソーシャルビジネス」という事業をバングラデシュで始めようとしてます。1ドル以下の衣料を現地で生産し、販売を担うのは貧困層の女性たち。利益はこの事業に再投資して、拡大を図ります。 服を手にしたときの笑顔が、次の活動への原動力となるようです。

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