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第41回 結核患者を支える83歳の医師

今週もハイチ共和国からお届けします。
今回訪れたのは仮設病院のテント。外には多くの重度の結核患者がいます。 本来、結核患者には病室での隔離と治療が必要ですが、病院は倒壊してしまい行き場を失っていました。その患者のケアに当たっているのが、医師でありシスターでもある須藤昭子さん、83歳。今この病院では、50名もの結核患者がテント生活を強いられているそうです。

須藤さんがはじめてハイチを訪れたのは今から35年前、49歳の時。当時ハイチでは、結核が死亡原因の第一位となるほど蔓延しているにもかかわらず、満足な治療ができない状況だったそうです。「私が最初に来た時は、医療施設は何もない。むしろの上にザーッと患者さんが寝ていて、どんどん死んでいくんです」と、須藤さん。重症の結核患者に対して、隔離するだけであった名ばかりの病院は、 薬やベッドすらありませんでした。そこで須藤さんは日本や他の国々にハイチの支援を訴えかけ、病院を建設。35年に渡りハイチの結核患者の治療にあたってきました。
2年前に医師としての活動から身を引きましたが、80歳を過ぎた今でも、結核患者を支え続けています。見捨てられた人々の命を救うことに半生をささげてきた、その功績をたたえ、ハイチのマザーテレサと呼ばれています。

しかし、昨年1月、地震がすべてを奪いました。案内されたのは、何もない空き地。
病院だったこの場所は、地震によって一瞬で建物が倒壊してしまいました。
さらに、病院唯一の水には大腸菌による汚染が発覚し、清潔な水の確保すら困難になりました。
そこで日本政府は、支援を決定。現場の人の声に耳を傾けた結果、一番重要なのは清潔な水の供給であると考え、井戸の掘削と給水施設の建設の支援を決定しました。

一刻も早い病院の再建を望む須藤さん。
彼女は残りの人生をハイチにささげる決意を固めています。

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