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第43回 ハイチを支える日本人大工

今週も引き続きハイチからお届けします。
今回訪れたのは被災者たちが暮らす避難キャンプ。震災から1年経った今でも、数多くの住民がここでの生活を余儀なくされていますが、今新しい一歩が始まろうとしています。

地元大工たちが仮設住宅の建設を行っている中、ハイチの人たちに技術指導を行っていたのは、高柳鉄平さん31歳。日本で建築会社を営む若き社長です。NGO 日本国際民間協力会 NICCO(ニッコー)からの要請がきっかけとなり、3か月間、日本での仕事を休んで復興支援に参加しました。「海外で復興支援の仕事があるというお話を頂いて、これは面白そうだなと思ったんです。自分達の技術を伝えるのも重要ですが、自分のためになりますし、日常では絶対に経験できないことだと思うので、逆にお金を払ってでも、こちらから学びたいと思うんです」と、高柳さん。

NICCOは途上国を中心に国際支援を続けるNGO。ハイチでは住宅支援に力を入れています。NICCOが高柳さんを招いたのには理由がありました。 「現地の大工と一緒になって建設をしてもらう形で、技術を伝えたかったのです。本当に具体的な大工仕事をしてもらい、それを見ながら、ハイチの人に学んでもらうんです」とNICCOの神谷啓介さん。
しかし、ハイチの人達に技術を伝えようと意気込んで来たものの、当初は苦労の連続でした。
「初めの1週間は大変でした。道具も違うし、図面を見るという習慣もなく、説明しても分かってくれず、その場で現物を作りながら教えました」と高柳さん。
けれど、毎日ともに作業をする中で彼らの技術はみるみる向上し、今では高柳さんが作業をすると、大工たちは真剣なまなざしでその作業を見つめます。「僕たちはいいチームだよ。鉄平は今まで見た中で一番の大工。一緒に毎日働いて、いろいろなことを教えてくれる」とハイチの大工。

文化や習慣も違う中、手探りで始まった支援事業。今では、急ピッチで仮設住宅の建設が進められています。「自分達が帰っても、ハイチの大工たちが建ててくれる事が一番理想です」と高柳さん。大工達の技術が、ハイチの復興・成長につながる日もきっとやってくるはずです。

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