定例社長会見
2011年
島田社長11月定例会見 - 2011年11月24日 -

<中国でのアニメ即日配信について>
12月から中国でアニメの配信事業を始めることになりました。中国市場には、特にアニメの分野でアクセスしていきたいと考えており、そのひとつとして、この度、中国の大手動画配信サイト「土豆」とパートナーを組みました。
現状、私たちのアニメを中国で放送するのは、なかなか難しいことです。そのような環境の中、当社は常州テレビ系列のアニメ制作会社と協力してアニメーションを制作し、中国では映画を、日本をはじめ各国ではテレビシリーズを放送するという事業を進めています(※作品名「トレインヒーロー」、映画は中国で来夏公開予定)。
テレビ東京のアニメは、中国国内では相当知られていますが、残念ながら今のところ、正規のルートではありません。そのため、動画配信サイト「土豆」と手を組み、正規の映像を中国の視聴者に楽しんでいただくことによって、違法投稿動画を追いやりたいと考えました。中国でアニメの正規配信を行うのはキー局では初めてとのこと。これがひとつのきっかけになってくれれば、というのが私の願いです。

(田村明彦取締役)
中国でのアニメの即日配信は、12月1日からスタート予定。日本の放送から約1時間遅れで、中国でもご覧になることができます。スタート時の配信作品は『NARUTO-ナルト-疾風伝』『BLEACH』『SKET DANCE』に加えて、4~5作品を検討中です。

Q.中国以外の海外配信の実績は
A.(島田昌幸社長)
アメリカのクランチロール社を通じて、有料会員制の同日配信を行っています。現在、会員は7万人弱を獲得し、採算ベースに十分乗っています。
今回の中国での配信は、広告獲得によるビジネスモデルになります。当面は広告をいただきながら、定着を図ることになろうかと思います。

Q.正規の配信は違法の抑止につながるか
A.そう簡単ではないかもしれません。しかし、放送の1時間後に正規の動画が配信されれば、違法な投稿動画を見る必要はなくなります。また、中国の方々もいろいろなビジネスを考える上で、正規のものを定着させたいという思いがあるようです。そういった方々と手を組み、このビジネスを広げていきたいと思っています。

Q.放送ではなく、なぜ配信を選んだのか
A.放送するための努力は続けていますが、極めて難しいのが現状です。
アメリカのクランチロールは相当な成果を挙げました。中国も違法動画を早く撲滅する必要があり、正規の動画配信によって違法動画をなくすという趣旨に「土豆」も賛同してくれました。放送枠を獲得する努力は続けていきますし、放送を諦めたというわけではありません。

<海外受賞関連>
「第39回国際エミー賞」の「テレビ映画/ミニシリーズ部門」で最終ノミネートされていた『シューシャインボーイ』ですが、残念ながら最優秀作品の受賞は逃しました。とはいえ、最終ノミネートに選ばれたこと自体、我々にとっては相当な名誉だと受け止めています。
また、新たに『頂の彼方に...栗城史多の挑戦』(※2010年にBSジャパン、テレビ東京で放送)が「アジア・テレビジョン・アワード2011」の「ベストドキュメンタリー番組部門」の最終6作品にノミネートされました。こちらの賞は"アジア版国際エミー賞"とも言われているそうで、12月8日に最終選考が行われます。こうした海外ノミネートの数々は、国際的な舞台で我々の作品が評価されたことのあらわれです。大変有難いことだと思っています。

<編成関連>
10月クールの視聴率は、第7週終了時(10月3日~11月20日)で、GH6.5%(前年比+0.1ポイント)、PT6.1%(同+0.1ポイント)、全日2.9%(同+0.1ポイント)です。
少しずつではありますが手ごたえを感じており、社内も明るい雰囲気になってきました。まだまだ数字はこれからですが、10月編成の狙い通りです。それによって既存番組も力をつけ、いい循環が始まってきました。テレビ東京の視聴者に、それぞれミートするよう番組を作っており、その手ごたえが出てきました。
10月クールの主な新番組は4つ。『水曜ミステリー9』『木曜8時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~』『~どうぶつ冒険バラエティ~ワンダ!』は、前クール同枠番組比で相当視聴率がアップし、平均視聴率の上昇に貢献しています。『未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~』は、まだ放送スタートから2回ですが、こちらは時間をかけて育てていく番組だと思っています。4つの番組がそれぞれ狙いのある番組なので、何とか定着させ、来年の4月クールへつなげていきたいと思います。

プロ野球については、今季、日本シリーズを2試合中継しました(第2戦・第5戦)。久しぶりに、日本シリーズを2試合放送したという点で、大変良かったと思っています。系列局も、TVQ九州放送で30%超、テレビ愛知で20%超と高い視聴率をマークし、それぞれ地元の系列局にも貢献することができました。プロ野球は依然として、それぞれの地域で人気の高いスポーツコンテンツであるということを、改めて実証しました。
クライマックスシリーズ中継では、マルチ編成の一種である「臨時サービス」の実施を予定していましたが、カードの関係で実現しませんでした。もし、そこで手ごたえがあれば、ひとつの可能性を示すことになると思っていたので、その点は残念でした。

12月9日(金)~11日(日)には、『柔道グランドスラム東京2011』を3日連続で放送します。ロンドン五輪も来年に迫っていますが、柔道の代表枠は各階級1つだけです。世界との戦いという楽しみに加え、国内もその1枠を巡る熾烈な戦いが繰り広げられます。今回の『柔道グランドスラム2011』のポイントが代表選考に大きく左右しますので、そうした国内選手の熱い戦いも見どころです。東日本大震災が発生した年の最後に、日本のお家芸である柔道の熱戦を全世界に発信することは、日本の復興に賭ける意志を伝えるいいチャンスだと思っています。

年末年始編成と1月クールについて。
12月31日(土)大晦日の"紅白裏"は「年忘れにっぽんの歌」(17:00~)と「THE BEST OF BESTボクシングWタイトルマッチ(仮)」(21:30~)を放送します。ボクシングは、大変豪華なダブルタイトルマッチだと聞いていますので、"紅白打倒"の勢いで挑みたいと思います。
また、時代劇については、1月2日(月)に「新春ワイド時代劇『忠臣蔵~その義その愛』」を一挙7時間放送します。この「忠臣蔵」を存分に味わっていただき、1月中旬には、かつてご好評をいただいた『逃亡者おりん』をゴールデンタイムの2時間スペシャルで放送。さらに深夜帯で1月クールのレギュラードラマとして放送します。以前に比べて時代劇は編成しにくい環境ではありますが、テレビ東京の視聴者は時代劇ファンが非常に多いので、頑張っていきたいと考えています。時代劇の制作者の資産を残していくのも大事なこと。我々も相当お世話になってきた方々ですから、個人的にはなんとか機会を見つけ、つなげる努力をしていきたいとは思っています。

<営業関連>
10月は単体の営業実績で、タイムが前年同期比-6.3%、スポットは同+11.3%、タイム・スポットの合計で同-0.7%と、ほぼ前年並でした。スポットの売り上げは2ケタ増と堅調。ここに来てタイの洪水の影響など少し不安材料は出ていますが、年内はこの調子で行けると思います。

<事業関連>
(島田昌幸社長)
映画『モテキ』は、昨日(11月23日)までの興行成績で、興収が21億5,199万9,100円、動員が163万6,657人になりました。現時点で、当社の実写映画ベスト3に入る興行成績で、大変嬉しいことです。
この秋は、『鈴木先生』が「2011年日本民間放送連盟賞」テレビドラマ番組で最優秀賞をいただいたり、先ほど申し上げたように、海外から最終ノミネートの朗報をいただいたり、また、視聴率も少し手ごたえが出るなど、嬉しい話題が次々に飛び込んできます。そうした中で、映画『モテキ』が大ヒットしました。この回転を大事にしたい。望外の喜びです。
若い人の気持ちを打つ、話題になる、そういう映画だったのかなと思います。当社はこれまで映画で苦労してきましたので、ここで回転を変え、12月3日から全国公開する『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』も、同世代の大人の方々にじっくり見てほしいと思います。
映画『モテキ』は、テレビ東京が苦手としてきた若い層にアプローチできたという点で、大変意味がありました。社内横断プロジェクトチームを立ち上げ、盛り上げる努力をしてきましたので、そのプロジェクトチームに対して、社長特別賞を出しました。社内の気持ちがひとつになった作品が見事に当たったということですから、皆で祝いたいと思います。

(井澤昌平取締役)
『木下グループ スターズ・オン・アイス ジャパンツアー2012』を、年明け1月に開催します(大阪公演:1月7日~9日〔なみはやドーム〕、東京公演:1月14日・15日〔代々木第一体育館〕)。
「スターズ・オン・アイス」は、北米で誕生し、今年で26年目を迎えるアイスショーです。世界の舞台で活躍したトップスケーターを中心に、今回も浅田真央選手、安藤美姫選手、髙橋大輔選手、小塚崇彦選手、荒川静香さんなどをゲストに迎えます。

<アニメ関連>
(田村明彦取締役)
冬の劇場版アニメを2本ご紹介します。
まず、『劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン』を、12月 23日(金・祝)から全国東宝系270館規模で3D/2D同時公開します。昨年公開した第一弾は、興行収入17億7,000万円、動員142万人を達成したヒット作品となりました。今年は、公開に先立ち、新しいゲームも発売されますので、相乗効果に期待したいと思います。

また、来年1月7日(土)からは『マジック・ツリーハウス』を公開します。原作は、アメリカの児童文学作家、メアリー・ポープ・オズボーンの児童文学シリーズで、全世界9800万部を突破した大人気児童書。日本でも2002年の発売以来、累計350万部を超える大ベストセラーとなっています。全世界を通じて、今回が初の映像化、初のアニメ化となり、北川景子さん、芦田愛菜ちゃんが声優を務めました。主題歌は「トイレの神様」の植村花菜さんが担当しています。

<その他>
Q. 暴力団排除条例対応の進捗は
A.(島田昌幸社長)
民放連で、契約書の雛形を年内に作ると聞いていますので、それを待ち、どうブレイクダウンしていくか考えたいと思います。すでに、番組担当者は口頭で個別にこの趣旨の理解を求めています。また、条例の主旨を番組制作現場に徹底させるため、12月1・2日の両日、研修会を開き、主旨の再確認をします。放送局の社会的な責任が一層強まっていますので、全体の意識を盛り上げたいと思います。

<2011年総括>
今年はやはり放送界にとっては大変な年でした。3月11日の東日本大震災や原発事故を通して、報道機関としてのありようがいろいろな形で問われました。放送の有効性も再認識されましたが、一方で、報道機関として最善を尽くしているかについては、課題を与えられたと思います。そういった最中、7月24日に完全デジタル化を迎えました。デジタル放送を最大限に使った番組作りについては、まだ課題を果たしていない気がします。
今年は、天災がいろいろな形で経済に影響を与えた年です。旅や食を通して、自然の恵みを大事にした番組を作ってきた局としては、自然がいろいろな形で試練を与えた年。銘記すべし年だった気がします。放送局としてきちっとした番組を作ることで、新しい国作りへさらに貢献し、新しい年を迎えられるようにしたいと思います。

≪会見者≫
代表取締役社長 島田 昌幸
常務取締役 コンテンツ契約局、編成局、メディア・アーカイブセンター、制作局、ドラマ制作室担当
辻 幹男
常務取締役 経営戦略局、広報局、新規事業推進室担当 三宅 誠一
取締役 コンテンツビジネス局、事業局、ビジネス管理部担当 井澤 昌平
取締役 営業局担当補佐 兼 アニメ局担当 田村 明彦
編成局長 井上 康
広報局長 狐﨑 浩子
広報局次長兼広報・IR部長 澤田 寛人


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