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2005年04月21日
遊園地が大好きだった
遊園地が大好きだった。
特にくるくる回る「コーヒーカップ」が。
幼稚園の年長だっただろうか、今でも断片的に覚えている光景なのだが
コンクリートの階段を駆け上ると小さな白いゲートがあって、
その向こうには、色とりどりのコーヒーカップがたくさんあった。
「赤いのがいい。赤いのに乗るの」
父の手を引っ張って走って乗り込んだ。
ゆっくり動き出したかと思うと世界がくるくると回りだした。
髪の毛が風に巻かれ、スリルと気持ちよさで大歓声をあげた。
「お父さんはもうだめだ。あとはお母さんに一緒に乗ってもらいなさい」
止まったカップからふらふらと父は降りていった。
かわいそうに、一瞬にして気分が悪くなったようだ。
母が見当たらず、私はまた1人でコーヒーカップに乗りつづけ、
3回ほど乗ったところで自分も気分が悪くなってげほげほした記憶がある。
楽しくて、心に残る遊園地。
最近は技術を駆使して様々なアトラクションが登場し、
スリル感は一層増したけれど
スリルを求めればそれだけ危険も伴ってくる。
東京ジョイポリスで、安全ベルトを締めずに乗った男性が
5メートルの高さから転落して亡くなった。現場の担当者の判断で安全ベルトを装着せずに乗せた結果だった。
「これまで事故はなかったから今回も大丈夫だと思った。」
そんな思いが事故を呼んだという。
この事故をきっかけに日本中にある各娯楽施設では、安全確認や安全管理の徹底を強化しはじめているという。まもなく大型連休。
子供達に心に残る思い出を「安全に」提供してほしいと、
コーヒーカップのことを思い出しながらこのニュースを伝えた。

