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2005年05月19日
体力年齢
番組内で言葉を失ったのは初めてかも知れない。
新商品コーナーで「体力年齢」を計ることができる体重計を紹介した。
計測器の上に乗り、まず、身長と実年齢を入力。あとは両手で腰を安定させ
まっすぐ前を見て立つだけ。10秒くらいすると、自分の体力年齢が表示される。
本番の前に商品が到着した段階で、報道フロアは大賑わいとなった。
「何だ」「何だ?」
「どうやら体力年齢がわかるらしい」
「うそっ」「乗ってみろ乗ってみろ」
かなり関心が高いようだ。やはり「年齢」は気になるのか・・・・・・。
次々と情報を入力していく。
まず担当のTディレクタ━まもなく35歳。うわっ59歳。これはまずい。ダーツで
体を鍛えているのに。
続いてWデスク━38歳。運動とは無縁の不健康体。でた。53歳。
Yデスク━44歳。日頃の運動と言えば犬の散歩ぐらいか。おおお60歳。かなり
弱っている。
そして佐々木明子━昔は体育会系。おっ。31歳!!実年齢より若い。さすが健康体。
ひとりきり盛り上がったところで報道で最も体を鍛え、体脂肪率一桁を誇る脅威のイケメンMデスク39歳が登場した。
その隆々とした胸の筋肉を時折ぴくぴくさせ、女性たちの熱い視線を独り占めしている。
乗ってみて乗ってみて!
みんなが期待した。どれだけ若いんだろう。きっとすごい数字になる・・・一体。
数字が出た。
「67歳」
すさまじい笑いが報道フロアに響き渡った。これはすごい。ここまで見事に期待を裏切ってくれるとは。ああ、書いてる今も笑っちゃうよ。
彼のショックの大きさは計り知れなかったようだ。
「俺の趣味は健康なんだよ。その機械こわれてるんじゃないの?」
つぶやきながら、帰っていった。
バランス感覚をもとに体力年齢を出すので、計測中に声を出したりちょっと動いただけで数字が変わる。ショッキングな数字が出てもあまり気にしないほうがいい。
現にリハーサルでは31歳だった私の体力年齢は本番で47歳と出た。
油断した。ショックだ。
私はテレビの前の皆様に「体力の衰えたキャスター」と宣伝したようなものだ。
言い訳をさせてもらえば、どうやら数字には不安とか緊張とか気分的なものも影響するらしく、本番中で残りのニュースの確認だの番組が終わるまでの時間管理だの、大混乱の渦中にあったことが私の年齢を押し上げたようだ。
追い詰められると心と体も年老いていくのか。
実際の体力年齢は31歳でした。みなさん信じてください。

