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2005年11月30日
ちょっと助けてもらえませんか?
中学一年のころ
バスケット部の練習帰り、もう暗くなった駅の近くの駐車場で声をかけられた。
自分で言うのもなんだが
私の通っていた中学のセーラー服はとってもかわいくて、
誰でもかわいく見えたと思う。
その人は背が高くて気の良さそうなお兄ちゃんだった
「そこのプレハブ小屋の上に鍵が落ちちゃって
自分では取れないのでちょっと手伝ってくれませんか?」
困った人は助けてあげなくちゃ。
近寄っていくと
小屋の上を見るように言われた。けれど、何もない。
そしたら急にその小屋の扉をあけ、ぐいっと中に押し込もうとするではないか!
「あの奥にあるかも知れないから取って来て!」
何すんですか!
ちょっと扉を閉めないでよ!
こちとら、ハードな部活で足腰鍛えてるんだいっ。
むんずと、扉をこじあけて
無理やり押し込もうとするその手を押し返し
ぐっと腰を落として踏ん張っった。
すると敷地内のマンションからおばさんが出てくるのがわかった。
「おばさん、助けてください。この人が困ってるんです」
私も人がいい。
困っているのはわたしのほうだ。
おばさんが近づいてくると、その人は鉄砲玉のように走っていってしまった・・・・。
今思うと身の毛もよだつ経験だが
あのころは変な人、としか思わなかった。普通にてくてく歩いて帰路に着いた
そう、どんなに教えても子供には「身の危険」の本当の意味はわからない。
「困った人は助けてあげる事」
「目上の人の話はきちんと聞くこと」
いい子に育てようと思えば思うほど、親の不安が高まるというのも皮肉なことだ。
広島で小学一年生の女の子が殺害された事件で、きょう容疑者が逮捕された。
いつの時代にも変な人や危ない人がいるというけれど
最近、増殖しているような気がするのは私だけではないだろう。

