+++完成!ドリームハウス+++
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今回の施主、下山さんは、現在神奈川県にある会社の社員寮で夫婦と娘の3人で暮らしています。
そんな下山さんが新居を建てるのは、都心へのアクセスの良い桜の名所、聖蹟桜ヶ丘。
建築予定地は、下山さんの親戚が長年住んでいた家の跡地でもあり、自らも学生時代に下宿していた思い入れのある場所。もう1人子どもが生まれることもあり、今回そこに、新しい家族を迎える家を建てる事を決意したのです。
建築面積13.8坪の菱形の変形地に、希望は3階建て。さらに、家族旅行の思い出である“十和田石”と“ヒノキ”のこだわり風呂や、夫婦で使える使いやすいキッチン、便利な家事動線など、叶えたい夢がいっぱい。
しかし、希望を叶えるための建築家の様々なアイデアの中には、職人さん泣かせのものも…。
果たしてどんなドリームハウスが完成するのでしょうか?

* ヒノキ風呂
* ストレスのない家事動線
* こだわり抜いたキッチン

敷地面積 76㎡(23坪)
建ぺい率 60%
容積率 150%

下山さんの夢を叶えるのが、施主のライフスタイルを尊重しつつユニークなデザインの家を手掛けてきた建築家・筒井紀博。
下山邸では、斜めの壁や、間仕切りの代わりに段差を利用することで、限られた空間に広がりを持たせつつ、さらにその段差そのものにも快適に過ごすためのアイデアを盛り込みました。
また、プライバシーと明るさの両立や、快適な家事動線の実現、湿気対策など、随所に様々な工夫が満載。
一体、どんなドリームハウスが完成するのでしょうか?




上棟では、住宅密集地のため、慎重に資材が搬入されていきます。
上棟が終わると、ひし形の骨組みと複雑な形の屋根が現れました。
様々な規制を適用したため、屋根はこのような形に。

そして職人さん泣かせの、斜めの壁の工事が始まりました。
木材を1本1本異なる長さや角度に加工しなければならない繊細な作業です。 
何度も微調整を重ね、ようやく斜めの壁が完成しました。

湿気対策のため、基礎から温める温風式床下暖房が採用されました。

施主自ら、お気に入りの家具工房にインテリアのアクセントになる装飾パネルやテーブル、鏡をオーダーしました。

家の隅に、3階から1階に貫く筒が作りつけられました。
この正体は、ランドリーシューター。どんな家事動線になるのでしょうか。

つまずき防止に室内の段差がすべて20cmに統一され、さらに、スキップフロアにすることで、階段の勾配を緩やかにでき、3階建てでも上下の移動が楽になります。

そして、最も職人さんを悩ませたのが、施主こだわりの、重さなんと92kgの十和田石の浴槽。
荷揚げ屋さん2人と棟梁の3人がかりでいくつもの関門を突破し、なんとか設置完了!

そしてキッチンには、フルオーダーならではの使いやすさを実現する工夫がたくさん。
そして、いよいよ工事もラストスパートです。

 

個性的な輪郭がまるで彫刻作品のようなドリームハウスが姿をあらわしました。
斜めの壁で、駐車スペースを確保しつつ、2階以上の室内空間を広くしました。

たっぷりと広さをとった6.6畳の玄関。
らせん階段下にはデッドスペースを活用した奥行きのある収納スペースが作られました。

玄関から上がってすぐの場所には、外から帰ったらすぐに手洗いやうがいができるよう、
洗面所が設けられました。鏡と照明はご主人セレクトのアンティーク。

玄関を入って右側は夫婦の寝室です。
コンパクトな空間ながら外に向かう斜めの壁が広がりを感じさせてくれます。

1階にはさらに、書斎と4.6畳のファミリークローゼットが作られました。
変形地に合わせたハの字に広がる空間が、すべての服を見渡しやすい効果を生みました。
温風式床下暖房で湿気の心配もありません。

らせん階段を上がると黒い鉄板がアクセントになったスタイリッシュなキッチン。
動きやすい配置や大容量のパントリー、背丈に合わせたコンロの高さなど、使い勝手も抜群です。

そして1段上がったその隣は、5.2畳のダイニング。
施主こだわりの照明が、白い壁の清潔な空間を温かく照らします。

さらに1段上のリビングには、南側に大きな開口があり、TVボード下は収納になっています。
それぞれ20cmの段差で緩やかに区切られた2階は、柱がなく開放的で、家族がどこにいても
その気配を感じることが出来る空間になりました。

3階への階段下には施主こだわりの装飾パネル。
その周りは、こちらも全部収納です!本当に無駄なスペースがありません。

3階では…洗濯機で洗濯を終えたら、目の前のバルコニーに干し、乾いたらランドリーシューターで1階のファミリークローゼットへ。これは奥さん大助かりの家事動線です。

天井が高い子供部屋には、将来2つに区切って使うことができるよう、コンセントが2つ。

そして、ご主人こだわりの十和田石とヒノキで、まるで温泉にきているかのような、贅沢で
リラックスできるお風呂が出来ました。

家族が1人増え、4人で新たな歴史を刻んでいく場所となった、
温もり溢れる下山邸。
そこには、建築家のアイデアや職人さんの技が、
そこかしこに散りばめられています。
ドリームハウスの完成!おめでとうございます。