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沼田敏典さん

沼田牧子さん

沼田遥くん
今回の舞台は、古都、鎌倉。
街の至るところに溢れる日本古来の色彩美に憧れる沼田さんご夫婦が、
鎌倉に溶け込む家作りに挑戦します。
こだわりは、丸い窓のある和風の家。
果たして、沼田さんご夫婦の夢は叶うのでしょうか!?

昔ながらの和風の家
鎌倉に溶け込む外観
丸窓のある家
2300
敷地面積175㎡(53坪)
建ぺい率40%
容積率80%
 
そんな沼田さんの夢をカタチにするのが建築家、藤本幸充。鎌倉を拠点に和の伝統を守りながらも独自性と現代性を追及する和風建築の奇才です。
今回は、藤本さんの過去物件に惚れ込んだ沼田さんが設計を依頼。
打ち合わせを重ねて、完成したプランがコチラ!
何と鎌倉の神社と同じ朱色を使った、藤本流の二色構成の外観です。
日本古来の伝統に現代風の要素を加えた36坪の斬新な4LDKです。
一階は家族が集うスペース。8畳の居間は決して広くはありませんが、襖を取り外すことで広々とした空間を作り出すことができます。
キッチンは奥さんの希望で対面式に。そこに藤本流の丸窓を採用しました。
居間の隣には、土間を設け和の雰囲気をさらに強調します。
二階には夫婦の寝室と将来を見越した広めの子供部屋。
そして10畳の書斎を設けました。
さらに、この書斎に遥くんが熱望していた丸窓が付けられました。
 
さて、いよいよ工事スタートです。
と、そこには不思議な光景が。
なんと建築家の藤本先生が現場監督をしているではありませんか。
この謎の答えは、あるシステムに隠されていました。
そのシステムとは、分離発注方式。
この方式は、通常、施工会社が一括しているところを建築家のサポートのもと、施主が各業者と直接契約。
これによって約2割、建築費が安くなるのです。
ただし、建築家が施主に代わって、見積もり交渉と現場監督まで勤めなくてはいけません。

と、そんな藤本先生の分離発注も上手くいき、この日は、無事に上棟式となりました。
沼田家の骨組みが誕生です。
上棟式の一週間後、藤本先生は沼田さんに、ある提案をしました。
それは、2階の書斎の丸窓をやめて、壁一面に窓ガラスを取り付けるというもの。
結局、沼田家では、丸窓をやめることにしました。
しかし、2階の丸窓は遥くんが楽しみにしていたもの。
そこで、藤本先生は遥くんのために、玄関の上に380円のバケツで灯り取りのための丸窓を作ってくれました。
この日は、藤本先生の得意技、ベンガラ塗りです。
ベンガラとは、酸化鉄の粉末を原料にした天然の赤い顔料のこと。
これを塗ることで、防虫効果がありつやも良くなるという魔法の塗料なのです。
さらにベンガラを塗り始めたベンガラ伝道師、藤本先生は2階の子供部屋意外も塗ってしまうことに。
工事は、佳境に突入。
1階の対面キッチンに作られた藤本流のテクニック丸窓をこの日は、先生自らが塗ることに。
ベンガラを塗って塗って塗りまくります。
この日は、藤本流テクニックの一つ、色彩のコントラストのもう一つの色、白を漆喰で塗ります。
漆喰とは、石灰に粘土、麻などを配合して練った壁塗りの塗料のこと。
風や水に強いことで知られています。
そんなこんなで、鎌倉に溶け込む家作りにチャレンジした沼田邸、ついに完成です!
まずは外観。いかがですか、この鮮やかなコントラスト。
鎌倉の濃い緑に、漆喰の白、そしてベンガラの朱色が、見事に調和しています。
この濃淡2色使いこそが藤本建築の真骨頂です。
居間で一際目を引くのは、朱色の中で竹が踊るもう一つの丸窓。
いま流行の対面式キッチンも、藤本流にアレンジすると丸が空間を引き締め、直線をさらに引き立てます。
リビングの横には、両脇から出入りできる土間があります。
2階を象徴する空間といえば、なんと言っても朱色に彩られた書斎です。
鎌倉の緑と太陽の光を贅沢に取り込むことが出来ます。
夜。
あたりが闇に包まれると、玄関の上の丸窓が効果的に活躍します。
とても380円のバケツとは思えない灯り。
藤本先生の奇想天外なアイデアが、訪れる人の足元を優しくてらします。
みんなの笑顔で終わった大成功の家作り!
沼田さん、完成、おめでとうございます!