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酒井亮一さん

母みつ子さん

姉由紀子さん
今回の施主は、塗装業一筋20年のベテラン職人、酒井亮一さん。東洋一の歓楽街、新宿区歌舞伎町の片隅で、母のみつ子さん、姉の由紀子さんの3人で暮らす亮一さんのお宅は、築80年を迎えどこもかなり痛んでいます。そこで亮一さんがみつ子さんと由紀子さんのために、夢の一戸建てにチャレンジします!酒井さん一家が新しい思い出作りに選んだ場所は中野。歌舞伎町とは対照的な閑静な住宅街の一角です。しかし、なんとそこは3方を建物に囲まれ、非常に日当たりの悪い場所。果たしてこの悪条件の土地に、満足のいく家は建つのでしょうか!
日当たりが良い
横になれるソファー
広いリビング
2700
敷地面積86㎡(26坪)
建ぺい率60%
容積率200%
 
今回、酒井さん一家の夢を叶えるのは、2度目の登場となる建築家・西久保毅人、30歳。前回は狭小テクニックを駆使し、わずか9坪の土地に奇跡を起こしました!そんな西久保と酒井さん一家は、打合せを重ねること実に30回以上!そしてついに夢のプランが完成しました!
建坪15坪、延床面積43坪のコンクリートと木造を組み合わせた3階建てです。1階は玄関を中心に、駐車場と亮一さんの仕事道具を置くための倉庫。その倉庫に保管したペンキの匂いが近所に漏れないようにするため、1階部分はコンクリート打ちっ放しにしました。
2階には憧れの広いリビングと、みつ子さんの寝室、そしてお風呂。みつ子さんの寝室は造り付けの畳のベッドを設置。床はフラットにし、リビング部の天井高を上げることで広さを強調しています。
3階は由紀子さんと亮一さんの部屋。2人の部屋の間にテラスを設けることで日当たりの問題をクリアーしました。さらに南側の壁を斜めにすることで、東南からの光をより多く確保できるよう工夫されています。周囲をアパートなどに囲まれていますが、そんな悪条件を乗り越え、見事、光に包まれた住宅を実現させたのです。
 
いよいよ着工。
まずは基礎工事からはじまりました。
コンクリートの1階部分、木材を使った2,3階部分と工事は順調に進み、上棟の日を迎えました。
しかし、本当の家作りはこれからです。
玄関の端は高さ40㎝のベンチにし、みつ子さんのために、足腰の負担を少しでも和らげようと工夫されています。
酒井邸は日当たり確保のために、様々なアイデアが盛り込まれています。そのひとつがこの階段、壁やけり上げを排除したシンプルな作りですが、このわずかな工夫で、日当たりが断然良くなるのです。
さらに、光をもたらすポイントがこのテラス。中庭採光により東、南の二方向から光が入りやすくなるのです。
その光は壁に反射して、階段の隙間を通り、2階のリビングにまで届きます。

酒井邸は外壁工事に入りました。
この外壁材、ガルバロックと呼ばれるもので、アルミと亜鉛の合金で出来ています。軽くて錆びにくい上、断熱材が埋め込まれているため、家全体を保温する効果のある外壁材なのです。
工事はいよいよ塗装作業。
ここで、ハプニング!?本業が塗装業なだけに、現場にはタッチしないと公言した亮一さん、やはり職人の血が騒ぐのか、結局自分で塗り始めてしまいました。
内装はほぼ終わり、残すは外観の一部、2階のバルコニーです。ベースをアルミで作り、そこに木の板を貼っていきます
密集地にありがちな悪条件を見事クリアーし、みつ子さんのためのアイデアがぎっしり詰まった酒井邸、ついに完成です。
玄関は料亭を彷彿とさせる格子戸を採用。
コンクリート打ちっ放しのモダンな外観に、温かくも懐かしい木の風合いがマッチしています。
これがみつ子さんのことを第一に考え作られた、高さ40cmの玄関ベンチ。
建築家・西久保ならではの優しいアイデアです。
こちらは、家族の生活スペース。
歌舞伎町時代は4畳半だった居間が、18畳の快適空間になりました。
そして、光が降り注ぐ3階のテラス。
ここが、日当たりの悪い条件をクリアーさせたポイントです。
歌舞伎町を離れて10ヶ月。
家族はここで再び、新しい思い出を紡ぎ始めます。

酒井さん、ドリームハウス完成、おめでとうございます!