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丸島 正行さん

妻 美佐子さん
 
今回の施主は、43年勤めてきた大手食品メーカーを昨年5月に定年退職、悠々自適の生活に入った丸島さん。現在のお住まいは、千葉県の佐倉市に広がる閑静な住宅街。築27年の家はあちこち傷んでいますが、新築の理由はそのほかにも・・・。これまで仕事人間だった丸島さんが定年となり、生活スタイルが一変。奥さんの美佐子さんと24時間顔をあわせるようになり、息がつまるようになったのだとか。丸島さんは、夫婦四六時中顔をあわせなくてよい家を建てたいというのです。
更にご主人の趣味は読書、奥さんはガーデニング。寒さ対策もお願いしました。
そんな希望のかなう、夢のドリームハウスは実現するのでしょうか?!
夫婦の間に程よい距離が欲しい
ご主人の書斎が欲しい
ガーデニングが楽しめるスペース
寒くないようにして欲しい
3000
敷地面積 265㎡(80坪)
建ぺい率 60%
容積率 200%
 
今回、丸島さんの悩みを解決するのは、建築家・伊左次徹紀、49才。現在、東京造形大学で建築学を教える伊左次の設計ポリシーは、「施主のライフプランに合わせた家作り」。例えば、住宅密集地の中で犬を遊ばせたいという希望には愛犬用中庭スペースで答えたりと、設計によって施主の理想的な生活をかなえてきました。そして、伊左次が提案した丸島夫婦の問題解決プランとは!
建坪40坪ながら80坪の広い敷地をめいっぱい利用したプラン。天井の高い平屋タイプを基本とし、ほんの一部だけが2階建て。中庭を望む旅館のような作りになっています。1階部分の中心となるのは、広々とした20畳のリビングと、その隣にある8畳の和室。リビングの柱をなくし天井を高くすることで、より一層の開放感を演出しています。そして気になるのが、細い廊下でつながる謎の小部屋。これは、夫婦が一日中顔を合わせたままでなく、仲良く暮らせるように、渡り廊下を作りその先にご主人の書斎を提案。将来のことも考え、一階スペースだけで程よい距離を保ちました。これなら息が詰まることもなく、それでいて気配は感じられるので安心です。そして、一部だけ作った2階は夫婦の寝室のみ。老後の夫婦が程よい距離で仲良く暮らせる空間です。
   
 
2003年4月1日の着工から一ヶ月あまり、基礎にも断熱材を使用することで、暖かい家になります。
トラスという屋根を支える三角形の構造体を使用することで、間仕切りのない、大空間を作ることが出来るのです 。
「通気くん」というダンボールを屋根板と断熱材の間に入れることで、空気の抜け道を確保。
ダンボールゆえ、ローコストです。
外断熱の工事に突入。
暖かい家を希望している丸島さん夫婦のために、たくさん の断熱材が使用されます。
通常は柱と柱の間に断熱材をいれますが、結露が生じやすいという欠点があります。一方、外断熱は少々コストはかかるものの、通気性は良くなり、結露も生じにくく、ダニやカビも防ぐことができるそうです。
家の顔ともいえる外壁の取り付け工事です。
散々悩んだ挙句、丸島さんが選んだのは、レンガ調の壁。
玄関には銘木で作ったベンチが置かれました。
銘木とは、主に机や棚に使われる趣きのある変わった形の木のこと。
最後の仕上げは丸島さん。
現場に通って5ヶ月。
初めて大工工事を任せられました。
リビング横の和室には、琉球畳を採用。
半畳で16,000円、しめて25万6千円也!
ここは、ガーデニング好きの美佐子さんのための空間。
伊左次先生の粋なはからいで、枕木とレンガを使って、小さな洗い場を作りました。
ちなみに、材料費は枕木とレンガを合わせて5,000円以下!
丸島さんがどうしてもこだわった玄関前の溝の蓋。
よく見かけるこちらは1枚7,000円ですが、丸島さんが選んだものは倍以上の値段です!
棟梁の仕上げの仕事は、丸島さんの城、書斎の本棚作り
です。心を込めて一枚一枚丁寧に取り付けていきます。
玄関を入ると、丸島さん自らカンナで仕上げた手すりと
ベンチ。
さらに奥へ歩を進めると、20畳のリビングが広がっています。 柱のない作りのおかげで、より広々とした雰囲気となりました。
まさに男の書斎といった風情。
棟梁特製の本棚には、丸島さんお気に入りの本がギッシリつまっています。
こちらは、美佐子さんのための中庭。
緑がレンガ色に映えています。
そして2階、夫婦の寝室へ。
10畳の部屋のちょうど真ん中に大きなベッドがふたつ。
この部屋も天井が高く広々としています。
日が落ちれば、また別の表情を見せる丸島邸。
丸島さん、美佐子さん、いつまでも夫婦仲睦まじい生活を!
ドリームハウス、おめでとうございます!!