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阿部 敏之さん

さとみさん

高大くん

文哉くん
 今回の施主は、自宅で理髪店を営む阿部さんです。結婚後、現在の家を中古で購入、築38年にもなる木造2階建ての家は問題だらけ。なんと地盤が緩く、次第に傾きはじめたというのです。特に、2階の増築部分は傾きがひどく、ここで生活していると気分が悪くなるので立ち入り禁止にしているくらい。家族全員、毎日が地震に怯える生活です。そんな近所でも有名な「ナナメの家」を、阿部さんは建て替える決心をしたのです。ご主人の理想は、デザインチェアーで有名なイームズ夫妻が自ら設計したという‘イームズ邸’。果たして「ピサの斜塔」もビックリのこの家は、阿部さんの希望通り、生まれ変わることができるのでしょうか!
地震に強い家
使い勝手の良いキッチン
足が伸ばせる広いお風呂
広くて明るいリビング
トイレは二ヶ所
2780
敷地面積 76㎡(約23坪)
建ぺい率 60%
容積率 200%
 
 今回、「ナナメの家」を文字通り建てなおすべく名乗りを 上げたのは、建築家・山下保博(43)。
「工夫次第では家を広く見せたり、現実的に広い部屋がとれる」という山下は、これまで数々の奇跡をおこしてきました。
そんな山下は、阿部さんと打合せを重ね、これまでにない革命的なプランを提案してきました。
驚異の住宅プランがこちら!
 まずは、耐震性を第一に、コの字型の鉄板のボックスが家を支える画期的な構造になっています。狭小住宅の課題のひとつで在る採光については、家の真ん中に吹き抜けの空間を設けることでクリアー。さとみさんの強い希望で、1階の大半を占める理髪店店舗の奥にダイニングキッチンをもってきました。2階の中心は広いリビングと、南側にリビングと一体になる4.5畳のテラスを設けました。そしてこの家の最大の特徴は、鉄板が家を支えてるため、室内に柱が1本もないこと。さらに、通常、壁の厚みは15センチ前後ですが、阿部邸の壁はわずか4.5ミリ!このわずかな違いが、狭小住宅に開放感を与えるのです。さらに、方位学で家相を診断してもらい、 プランはバッチリです。
 
仮住まいは自宅と目と鼻の先のアパートに決まり、現場は解体工事にはいりました。
解体してみて地盤のいたる所にヒビが入っていることが判明。 これでは、家が傾くのも無理はありません。急遽、地盤改良の工事が行われることになりました。
この土地、家造りには到底不向きだったのです。
しかし、地震にも耐えうる頑丈な基礎が出来上がりました。
現場に運び込まれたコの字型鉄板の数、なんと11個。
外壁も兼ねる鉄板を使用することで、衝撃にも強い耐震構造
の住宅になるのです。
”しかも、厚さはわずか4.5ミリ。
この薄さが少しでも空間を広く見せるのです。
玄関のすぐ奥に取り付けられる階段は、長く張り出した部分を利用し、下駄箱として活用します。
どこまでも無駄がありません。
コの字型の鉄板は外壁としてはもちろん、家を支える大役も果たします。そのため、取り付けには寸分の狂いもゆるされません。
数ミリの誤差も許されない工事に、百戦錬磨の職人さんも大苦戦です。
太陽にさらされ、ヤケドしそうなほど暑くなってしまった鉄
板に、敏之さんは少し心配のご様子です。
これに対し、革命児・山下には、NASAで開発された塗料
を使用するという秘策がありました。
最先端を駆使した未来の住宅はスペースシャトルの技術を借 りる!
もう地震に怯えなくていい、阿部さんのドリームハウスの完 成は、次週お送りいたします。
ナナメの家がどう生まれかわるのか、どうぞお楽しみに・・・