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正彦さん

明代さん

るんちゃん
今週は「狭小コンクリートの家」2時間スペシャル~!
スポーツ大好きのご主人を中心とした、後藤家の物語をご紹介します!
現在、後藤さん一家は、東京都調布市でマンション暮らし。大手スポーツ小売店にお勤めの正彦さんの悩みは、趣味が高じて収集したスポーツグッズが、家の中に溢れかえっていること。正彦さんと同じ職場の妻・明代さんは、毎朝、早起きして一通り家事をこなしてからるんちゃんを保育園へ送り、会社へ出勤するという生活。夢のマイホーム獲得のため、日夜同じ場所で汗を流しているのです。
新築予定地は今と同じ調布市なのですが、建築面積はわずか10坪。この狭小地に、家具やダブルベッドは勿論、正彦さんの600点にも及ぶコレクションが収納可能で、憧れのコンクリート打ちっ放しの家を建てようというのですから、問題は山積みです。
果たして、わずか10坪の空間に、夢のドリームハウスは完成するのでしょうか!
コンクリート打ちっ放し
大量のスポーツグッズを収納したい
家で日焼けがしたい
アイランドキッチン
全ての部屋に窓が欲しい
2400
敷地面積 56㎡(17坪)
建ぺい率 60%
容積率 200%
 
今回、後藤さん一家の夢を叶えるのは、建築家・細谷功(51歳)。 正彦さんが外観に一目惚れし、飛び込み訪問したコンクリート住宅を手掛けたのが、細谷だったのです。 これまでに、細谷はアーティスティックなコンクリート住宅を数多く手掛けてきました。難問は尽きませんが、後藤夫妻との打合せにより、希望を最大限に生かし完成したプランがこちら!
正彦さんの希望通り、コンクリート打ちっ放しの3階建てで、最上部にはロフトもあります。間口の狭い土地を上手く利用した縦長の家、玄関のある東側には、丸窓を配しデザインを重視しました。日の当たる南側に3本の長いスリットを設けることで、光を最大限に取り込め、この家のシンボルともなります。反対に北側は、ほとんどコンクリートの壁で塞ぐことにより重厚なイメージを演出します。600点に及ぶコレクションは、7.3畳の部屋と玄関の下駄箱にディスプレイされます。2階は、夫婦の寝室とウォーキングクローゼット、それにバス・トイレがあります。このプランの最大の特徴は、建物の真ん中に階段を配置、それを挟んで、朝日の入る東側が寝室、西側を水まわりにしたことです。3階は、ダイニングキッチンとリビング。明代さんこだわりのキッチンは、アイランドキッチンを採用しました。ロフトスペースからはルーフバルコニーへも出入り可能です。さらに、バルコニーからハシゴを登ると、そこには正彦さん希望の屋上が。小さなスペースに、後藤さん一家の夢は膨らみます。
   
 
いよいよ工事着工。
鉄筋コンクリートの後藤邸は、家自体の重さが木造構造の
およそ3倍。そのため、コンクリートで人工的に強固な地盤を作り、その上に家を建てるのです。ちなみに、家の総重量は26.5トンにもなります。
コンクリートを流し込むための型枠が作られます。
フリーマーケットで、正彦さんの大事なコレクションを放出して資金を捻出、予算的に難しかった3本のスリットが現実のものとなります。
コンクリートで囲まれる圧迫感を少しでも解消するため、2階から3階のロフト部までを、このスチール階段でつなぎます。
さらに、それを中央部に配置することで、わずか10坪の中でも開放感を演出できるのです。
現場には、大きなガラスが取り付けられます。
実はこれ、バスルームの壁なんです。
これは、空間を横に広げるための秘策!
これにより、圧迫感を軽減し、開放感がでてくるのです。目隠しのためのブラインドが付くので、人目を気にせずバスタイムが楽しめます。
ところで、北側のお隣にほぼ同じ高さの家が建ってしまう後藤邸には、北側斜線規制という一定の角度以上に家を建ててはいけない法的規制がありました。
しかし、細谷はこれを逆手にとって、ナナメの屋根の部分
に天窓となるガラスを設置し、トップライトの役目を与えた
のです。
今回、最大の難工事と言われているのが、このナナメの壁に合わせた台形ガラスのはめ込み作業です。特注の1枚ガラスだけあって、慎重な作業が要求されます。
縦型のブラインドを使用することで、西日対策は万全です!
床には断熱材が張られ、床暖房の工事が施されていき
ます。冷たいイメージのあるコンクリート住宅ですが、これで
真冬も安心です!
最後の大きな搬入物が到着。
明代さんこだわりのアイランドキッチンです。 キッチン用品のサイズにまでこだわった収納、そして米びつを入れる引き出しも完備しています。
正彦さんには内緒で、およそ3.3坪の屋上の工事です。
日頃の感謝の気持ちを込めて、明代さんから正彦さんへの
プレゼントです!
施工の記念に、家族の手形と足形をテラスに刻みます。
親子3人・・・笑いと涙の家作りの記録が新居にしっかりと
刻み込まれました。
 
後藤邸のシンボル、3本のスリットガラスは、美しさと
存在感に溢れています。
玄関には大きな下駄箱が。
正彦さんのコレクションがすべて収納可能です。
こちらは、正彦さんのプライベートルーム。
ゆくゆくは、ここにショーケースを置いて、特にお気に入りの
コレクション飾る予定とか。
2階へ上がり、まず目に飛び込んでくるのは、開放感
溢れるトイレと浴室です。
透けているおかげで、実に広々!
それにしても広い!
ダブルベッドを2つ並べても、全く窮屈さを感じません。
予算の折り合いで、ウォーキングクローゼットは断念しま
したが、このままでも十分です。
3階には明代さんの城、こだわりが詰まった究極の
アイランドキッチンが広がっています。
これなら、料理の腕もさらに磨きがかかることでしょう。
階段を挟んで、キッチンの反対側には、家族が集う
開放的なリビング。
大きな台形のガラス窓により、採光性は抜群です!
収納の少ない後藤邸では、部屋そのものを
収納スペースとして活用します。
そしてテラスにかかるハシゴを上れば、ご主人思いの
明代さんがプレゼントしてくれた屋上。
まさに、夫婦愛の結晶とも言うべき空間です。
3本のスリットからこぼれる灯りにより、コンクリート打ちっ放しの住宅が温かく感じられます。
様々な苦労を乗り越え、ようやく手に入れた宝物。これから時と共に、たくさんの思い出を記憶し、一層輝きを増していくのです。
正彦さん、明代さん、るんちゃん、この家にたくさん思い出を刻んでくださいね!
本当におめでとうございます!