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福山  純一郎さん

幸子さん
 

格くん・桃季子さん

泰くん
 
 今回の施主は、マスコミ関係で働く福山純一郎さん。現在は家族5人でマンション暮らしをしているのですが、間取りが原因で、家族のコミュニケーションが少なくなってきたのです。そこで、純一郎さんは、少しでも家族が顔を合わせられるような一戸建てを建てる決意をしたのです。新築予定地は、都心まで30分圏内の好立地なのですが、住宅街のため三方を家に囲まれ、北側しかひらけていません。家族それぞれの希望、予算問題、立地条件など問題は山積です。果たして、これらの難問を乗り越え、家族のコミュニケーションを一番に考えた、夢の一戸建ては完成するのでしょうか!
広いパブリックスペース
大きな本棚のある図書ルーム
トランペットが吹ける場所
野球の素振りができる場所
サッカーのリフティングができる場所
建築予算  1860万円
敷地面積  100㎡(30坪)
建ぺい率 60%
容積率 150%
 
 今回、福山さん一家の夢に挑戦するのは、建築家・
山城正幸、53歳。
 山城は、安くても満足のいく物件を数多く手掛けてきた庶民派建築家です。ローコストの秘密は、良い建材を安く入手する山城独自のネットワークと、空間を区切らず広く使うことで材料費を抑えるアイデアにあります。
 そんな山城が考えた、福山さん一家の希望満載のプ
ランがこちら!
 1階には家族団らんの場、15畳のLDKを中心とした広いパブリックスペースを設けます。和室も含め、希望通りの縦横に広いスペースを満喫できます。階段を上がった中2階には、家族の多目的スペース。純一郎さん希望の巨大本棚を設置します。子供部屋は実質3畳ですが、ロフトを設置し、上の空間を利用することで6畳以上の広がりを感じることができます。部屋にはドアを設けず、子供たちが部屋にこもってしまわないよう工夫されています。幸子の希望であるパブリックスペースは、実に全体の75%を占める、アイデア満載の一戸建てとなります。
 
   
 
いよいよ着工!
今回は、少しでもコストダウンにつながるように、家族そろって工事に参加します。
家族力を合わせて、コンクリートの上にサンメンゴムを敷いていきます。
この上に土台となる柱が乗せられ、固定されていきます。
サンメンゴムを敷くことで、通気を確保し、木材の耐久性が増します。
無事、上棟も終わり、学校帰りの格くんが骨組みにヒバ油を塗ります。
ヒバ油は、ヒバの木からとったエキスで、防虫・防カビなどの効果があります。
このエークロスは、貼るだけで壁材の隙間をなくし、建物の気密性や断熱性を高めてくれるスグレものです。
コストダウンを考慮し、床は杉の床板で対応します。
値段の安い杉を3センチの厚さにすることで、耐久性もアップします。
中2階の壁へ断熱材の貼り付け作業です。
幸子さんが、1枚1枚丁寧に貼っていきます。
夢のパブリックスペースのため、孤独な作業は5時間にもおよびました。
天井に、棟換気システムが取り付けられます。
これにより、建物内上部にたまった熱気が屋根に取り付けた排気口から放出され、快適でクリーンな空間となります。
大人2人がかりで取り付けられたのは、鏡!
3方向を民家に囲まれた福山邸は、鏡の反射を利用し、光の当りづらい中庭への採光を実現しました。
こちらは、純一郎さん希望の巨大本棚!
家族みんなで使える中2階の図書スペースです。
なんと、このシステムキッチンが63万円!
展示品を格安で販売する業者から、幸子さんが選んできた逸品です。
工事もいよいよ最終段階。
中2階と1階のパブリックスペースを結ぶ、階段の工事で吹き抜けに一層広がりが出るとともに、家族をつなぐ1本の架け橋の役目も果たします。
天井高5.2mの開放感溢れるリビングが広がります。
南側の大きな窓により、日差し溢れる快適空間となりました。
折れ戸を開けば、さわやかな光と風が部屋全体を包み込みます。
中2階の床は、グレーチングという網目状の素材を用いて、光と風をより効果的に取り入れます。
キッチンは、現品処分のため、通常の3分の1程度の値段で買い付けることができました。
幸子さんの手料理に、食卓を囲む家族の笑顔が浮かぶようです。
純一郎さん希望の本棚は、天井にまで達する巨大なもの。
家族がいつでもここで、読書を楽しむことができるよう、L字型のデスクも設けられました。
長女・桃季子さんの部屋は4畳半。
限られたスペースを有効活用するため、ロフトそのものがベッドの役割を果たします。
さらに、兄弟・格くんと泰くんそれぞれの部屋は、ロフトでつながり、自由に行き来できるようになっています。
このロフトのおかげで、兄弟の絆はさらに深まることでしょう。
空間構成と間取りによって取り戻した家族の絆。家族全員の力で、かけがえのない宝物を手に入れたのです。
これから、それぞれの楽しい思い出を刻んでくださいね!純一郎さん、幸子さん、桃季子さん、格くん、泰くん、本当におめでとうございます!