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「1000万円台 狭小三角地の家」
福島邸は こちら!

浅黄 浩さん

由美さん
 

淑子さん

弥生さん
 
今週は、2時間で2軒の家が建つ!前代未聞の悪条件に挑む、ふた家族の物語です!まず最初の施主は、東京・銀座に店を構える、この道一筋30年の天ぷら職人・浅黄浩さんです。現在は、11年前、2DKの間取りをワンルームにリフォームした文京区のマンションに、3世代4人家族で暮らしています。しかし、室内はモノで溢れかえり、ソファーが寝床になっている始末。そんな家庭の事情もありながら、浅黄さんには、ある理想の家がありました。それは、京都で1、2を争う人気旅館「要庵・西富家」。日本建築の伝統美が生み出す、無駄を省いた簡素かつ簡潔な空間が理想です。狭くてもいい、居心地のいい空間が欲しい。浅黄さんは、そんな思いから家を建てる決意をします。新築予定地は、現在の住まいと同じ文京区、住宅密集地の一番奥!しかも、間口が狭い上、三方を建物に囲まれ、日当たりは絶望的です。唯一の救いは、北側に学校の校庭があり、視界が抜けていること。お世辞にも条件が良いとは言えないこの土地に、果たして、理想の家は完成するのでしょうか!
茶室のような家
通風が良い明るいシンプルな家
独立したワンフロアー
アトリエ
建築予算  2900万円
敷地面積  48㎡(14坪)
建ぺい率  80%
容積率    240%
 
今回、浅黄さん一家の夢をカタチにするのは、見事コンペに勝利した建築家・藤田征樹。
藤田が目指すのは、家にいながらにして、自然を感じられる空間作り。 これまでにも、光の取り込み方を工夫することで、家に息吹を吹き込んできました。
そんな藤田の今回のプランがこちら!
建築面積わずか11坪、4階建ての4LDKです。壁の全面いたるところに、25個の大小様々な窓を設置することにより、 一日中採光を確保する工夫がなされています。らせん階段にすることで、光の通り道も確保できます。 1階は、9.4畳の洋室で、美大に通う弥生さんがアトリエとして使用します。 2階は、淑子さんのフロアーで、バス・トイレも完備した二世帯仕様です。 3階は、3.5mの吹き抜けもある、家族だんらんのリビングダイニングです。 そして4階は、京都の旅館にある茶室をイメージした夫婦の寝室。 さらに、バルコニーと屋上も完備しています。
 
     
 
コンクリートを流し込むための型枠作りが
始まりました。すべては、型枠職人・樋口さんの
腕にかかっています!
浅黄邸の命とも言うべきコンクリートが、
ムラなく流し込まれていきます。
ここが重要なポイントで、
コンクリートがスムーズに流し込めるかどうかによって、
外観の運命が決まります。
コンクリートの型枠も無事取り外され、
浅黄邸に息吹を吹き込む58枚のガラスが到着しました。
こちらは弥生さんの部屋に設けられた「アトリエの窓」。
隣接したビルの影響を受けることなく、画を描くのに
適した一定の間接光を取り込みます。

続いて、同じく弥生さんの部屋に設けられた
「天空の窓」。
北側の間接光を部屋にもたらすとともに、
透明なガラスを使用しているため、
空を眺めることもできるのです。
その他、眺望を楽しむための「眺望の窓」や
茶室のような陰影をもたらす「侘び寂の窓」、
さらには「癒しの窓」など
光を様々な角度から取り入れられるよう
工夫されています。
バルコニーの隅に設けられた窓は、
「午後の窓」と名付けられました。
この窓は、太陽が真上に上がった午後、
上からの光を、直接リビングに取り込むための窓。
1階は、長女・弥生さんの部屋。
東側に設けられた大きなトップライト、
「アトリエの窓」からは、画を描くのに
最適な安定した自然光が差し込みます。
わずか半坪ほどのスペースに作られた
坪庭は、無機質なコンクリートに「潤い」を与え、
見る人の心を癒します。
2階は、淑子さんのフロアー。
キッチンが完備され、二世帯住宅として機能します。
南面に設けられた「朝の窓」のおかげで、
家族全員がリビングに集まる朝のひと時、
すがすがしい光がらせん階段、そして
リビングを包み込みます。
こちらは、浩さん の夢を叶える茶室風の空間。
狭い、けれど居心地がいい、そんな空間が実現しました!
「侘び寂の窓」が部屋に陰影をもたらします。
どんなに条件が悪い土地でも、
設計次第でこれほど快適な空間になることを実証した
見事な狭小住宅。都心の狭小地も
捨てたもんじゃありません!
浩さん、由美さん、淑子さん、弥生さん、
本当におめでとうございます!!