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田中邸は こちら!

清水善之さん

佳子さん
綾乃ちゃん 春樹くん  
今回お送りするのは、「下町狭小の家」2時間スペシャル!
続いてのドリームハウスは、神奈川県川崎市の門前町を舞台にドラマが繰り広げられます。
施主は、共働き夫婦の清水善之さんと佳子さん。ご主人の会社の社宅で家族4人、幸せに暮らしています。
社宅の間取りは3Kなのですが、実際には6畳と8畳をつなげて、ワンルーム感覚で使用。それもそのはず、一歩足を踏み入れると、荷物や善之さんのコレクションで溢れかえっているのですから。
唯一あるプライベート空間も、春樹くんが使っている押入れの中だけ・・・
そこで善之さんと佳子さんは一念発起、社宅からの脱出計画を計るのです。
清水さん一家の夢を叶える土地は、社宅から歩いて10分のところにありました。
しかし、間口が狭く、縦に細長いこの土地。敷地面積は28坪ですが、建ぺい率
60%のため、家が建てられるのはわずか17坪。おまけに、三方を家に囲まれ、南側はアパートが日の光をブロック。
まさに悪条件満載の土地なのです。
間口わずか4メートルのこの細長い狭小の地・・・
家族4人の思いは現実のものとなるのでしょうか!
* キッチンは家の真ん中
* 家族いつも一緒のスペース
* ガレージ付き駐車場
* 家庭菜園
* 子供部屋
* 露天風呂
建築予算  4200万円
敷地面積  95㎡(28坪)
建ぺい率 60%
容積率  180%
 
今回、家族の希望を聞いてくれたのは、建築家・善養寺 幸子(ぜんようじさちこ)。
女性の立場から、機能的な家造りを目指す善養寺は、立体的な住まいを作り出す、まさに3D空間の魔術師。
生活感溢れる清水さんのお宅で、善養寺はひらめきます。
イメージは"昔ながらの茶の間"、そしてコンセプトは「5層構造の家」。
ふさがっている南側の建物をあえて低くし、中庭を設け
ることで、北側の建物にも太陽の日差しを取り入れようというプランです。
階段を挟んで、北の棟と低くした南の棟に建物を二分、段違いのスキップフロアを設けることで、5層構造をもった3階建ての間取りが生まれるのです。
敷地面積を利用したため、佳子さんの希望の家庭菜園は屋上に。
家族4人が思い描いた夢の家は、わずか17坪の土地で、見事カタチとなりました!
 
   
 
いよいよ、着工!
基礎工事は無事終了したのですが、このわずか4メートルの細長い土地を、どう工夫したら有効活用できるのでしょうか?
この9メートルにも及ぶ長い柱が、
17坪の基礎の上に建ち上がっていきます。
実は、この長い柱こそが、
狭小克服の大きな鍵となるのです。
壁を作らず、耐久性も確保するため、
編み出されたのが、このハリ。
強度を出せば、太くなって室内を圧迫してしまうハリを細いまま強化することに成功しました。
長い柱と細いハリによって生まれた、壁のない広々とした空間は、子供たちも走り回れるほどの抜けるような広さになっています。
現場には、巨大な壁が運ばれてきました。
実は、この壁、断熱材も兼ねており、
内側がそのまま内壁になるという優れもの。
それだけに、傷をつけることも許されません。
さらに、取り付け作業が一度にできるため、
工事の人件費も節約できるのです。
スキップフロアをつなぐ階段は、
部屋と部屋とを結ぶ廊下がわり。
細長い土地に建つ清水邸は、至るところに、広い室内空間を確保するためのテクニックが隠されているのです。!
家造りの秘策として、清水一家が導入を考えているのが、
太陽熱温水器。
通常、その費用は、210万円もかかるのですが、
運良く補助金がおりることになりました!

これにより、お風呂にキッチン、床暖房にいたるまで、
快適な温度を長時間保つことができるのです
太陽熱温水器の恩恵にあずかるため、
床暖房の工事が始まりました。
冬の到来と共に、大活躍すること間違いありません。
佳子さんの希望は、家族と触れ合えるキッチン。
建築家・善養寺がイメージした"茶の間"のリビングは、
北棟の2階に詰め込まれます。
この段差が、土間と茶の間を一体化させる秘策なのだとか。
段差のスペースは、床下収納を兼ね、キッチンの横に取り付けられた作業台は、食事時にダイニングテーブルへ化けるのです。
さらに、ダイニングテーブルは、リビングを椅子として使用すると、ちょうどいい高さなのだとか。
つまり、リビングの畳が、
ダイニングの椅子を兼ねているのです。
そして何より、台所仕事をしながらでも、
リビングの家族と目線を合わせることができます。
これぞ、佳子さんが希望していた、
顔を見ながら作業ができる夢のキッチンなのです。
さらに、佳子さんのもうひとつの希望。
趣味の家庭菜園は、屋上で実現します。
しかも、屋上庭園のデザインは、佳子さん自らが担当しました。
屋上には、サビにくいステンレス製の素材を使用。
土を入れても大丈夫なようにカップ型になっています。
まずは、水はけのよい軽量土を15センチほど、まんべん
なく撒き、その上に植物を育てるのに適した腐葉土を5センチほど敷き詰めていきます。
その量、およそ5トン! 14万7000円也!
芝生は12畳分で、およそ7500円也!
引き戸を開けるとまず、目に飛び込んでくるのが、
善之さんのためのガレージ。
床は、モルタルで仕上げ、家の中にいながら、
心ゆくまでバイクいじりを楽しむことができます。
2階へ上がると、太陽熱温水器の恩恵をあずかるバスルーム。
露天風呂の夢こそ破れましたが、
それに勝るとも劣らない開放感を味わうことができます。
家族が集う、お茶の間風のリビングは、広さ7畳。
土間をイメージしたキッチンから一段上がると、
そこには吹き抜けの大空間が広がります。
キッチンは、佳子さんの要望通り、
リビングの真ん中にセッティング。
調理スペースを十分に確保したのに加え、
ダイニングテーブルを兼ねた作業台も併設したため、
台所仕事を楽々こなすことができます。
スイッチひとつで上げ下げできる床下収納は、
使い勝手抜群。
これぞ、狭小住宅におけるグッドアイデアです!
3階は子供部屋。
押入れでの生活から、ついに脱出です。
3階から螺旋階段を上っていくと、
そこは、清水邸自慢の屋上庭園。
その一角には、佳子さんの趣味である家庭菜園が設けられました。
誰にも邪魔されることのないプライベートガーデンで、
家族4人、これからも末永くお幸せに!
善之さん、佳子さん、綾乃ちゃん、春樹くん、
本当におめでとうございます!