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大口宗利さん 美紀さん


 
今回は、都会の超変形格安狭小地2時間スペシャル!

新宿副都心の目と鼻の先、山手通り沿いにある9坪の小さな土地に、
大口さん夫婦が、大きな夢を託します。
しかしそこは、不動産業界で「捨て地」とも「残地」とも呼ばれ、値が付かない超変形狭小地。
まるで三角定規のようなこの土地に、ドリームハウスは完成するのでしょうか?
* 狭いけど広く快適に
*
収納場所はたくさん
*
バルコニーの設置
*
トイレは2箇
建築予算  建築予算 1200万円
敷地面積  32㎡(9坪)
建ぺい率 80%
容積率  400 %
 
大口さんの夢をカタチにするのは、建築家・久保宗一、42歳。
狭小地の有効活用を得意とし、過去に5坪の物件も手掛けた久保は今回、限られた敷地を最大限に活かすために木造二階建ての構造を採用しました。
主にリビングダイニングとなる1階。
そして、生活空間として活用する2階。
ともに、シンプルな1フロア1ルーム。間切りを極力なくすことで視覚的な広さを演出します。
 
いよいよ着工!!
ちなみにこの土地、道路側以外の三方はマンションに囲まれ、
日が当たるのは朝だけ!!
日中は騒音、振動、排気ガスが絶えません……。
ちょっとバックしただけで敷地からはみだしてしまいます!
地面をならすだけでも一苦労。
三角形の土地ゆえの苦労がたえません。
基礎に使う鉄筋は1本1本現場でカット。
芸術的とも言える職人技で鉄筋の長さを調整します。
現場に持ち込まれた大きな金具。
この金具こそ、大口邸にとっての『縁の下の力持ち』。
四角い建物に比べ、風や地震に弱いため、
ジョイント金具を基礎に埋め込んでおきます。
通常の木造住宅は、コンピューター制御により自動的に木材をカットする「プレカット工法」を用いますが、
大口邸は、接合部が複雑すぎるため手作業で丁寧に仕上げていきます。
変形狭小地では、柱の方向転換するだけで大騒ぎ!!
しかし、難しい作業であればあるほど燃えるのが職人魂!!
徐々に夫婦の夢をカタチにしていきます。
これぞ狭小克服ローコストテクニック!!
大口邸には、天井裏がありません!!
厚さ18センチもの頑丈な角材を敷きつめることで
「1階の天井」と「2階の床」を兼ねたのです。 これによって余計な材料や手間を省き、
コストダウンに成功!!
どうしても気になるのが収納スペース。
1階の床にポッカリと開いたこの穴には、
狭小ならではのテクニックが隠されていました。
さらに、押入れやクローゼットらしき収納スペースが見当たらない2階には、床の上に床があります。
ここに何かヒントがありそうです。
外壁工事も大詰めに!!
職人さんが27度の先端部分の仕上げにかかります。
通常はセメントで固定するバスタブを今回は、
なんと直置きで設置。
グラグラのままで大丈夫なんでしょうか?
交通量の多い山手通りに面していることから、
外壁は思い切って汚れが目立ちにくい黒にしました。
大口さん、これから内装にチャレンジ。
湿気を吸収する藁と空気を綺麗にする火山灰をブレンドした自然素材を壁に心を込めて塗っていきます。
超変形狭小地をいかに克服したのか?
さっそく、家の中を拝見させていただきましょう~!!
ご覧下さい!!
この家最大の特徴である先端の角度、実に27度!!
まさに、道路と歩道の隙間に建つ芸術。
山手通りのドライバーの目を引きます。
デッドスペースを有効活用した玄関。
奥に向って広がっているため、
中へ足を踏み入れた瞬間に空間を広く感じます。
目の錯覚を利用した狭小克服テクニック!!
道路に面し唯一太陽の降り注ぐ東側には大きな窓を設置。
天井裏がないため電気の配線は壁の裏へ。
照明器具は、すべて壁面に取り付けられ天井を高く感じさせます。
リビングダイニングには、大口さんの商売道具、
古美術品がディスプレイされます。
あの地下収納は仕事道具である古書、美術品置き場に利用。
僅か6坪と言う建坪を有効活用するため上下に空間を分け大容量の収納場所を確保しました。
時には、ゆっくり本も読める隠れ家スペースに……。
床がコンクリートのため一階は靴を履いての生活。
毎日、しゃれたレストランに来ているかのよう……。
天井を外まで伸ばし部屋と同じ素材で統一することによって、
連続性を持たせ外へ伸びてく広さを演出しました。
狭小克服テクニック!!
7畳の部屋に4畳半もの高床式収納スペースを確保!!
さらに、ベットにも早代わり。
やがて、木が成長すれば、
ご主人希望のテラスも緑が楽しめます。
グラグラ状態のバスタブも、ひとたびお湯を張れば、
水の重みで安定抜群!!
ついに9坪の超変形狭小地にドリームハウスが完成!!
大口さん夫婦、おめでとうございます!!