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福田邸は こちら!

吉村さん
     

ヨージック

タンゴ

ブラ
 
今回の施主は、吉村さん。
現在、暮らしている家は、建て替えることを前提に購入した、
9坪の敷地に建つ木造2階建ての家。
パソコン関係の仕事でコツコツと資金を貯め、
ついに、ドリームハウスへの切符を手に入れました。
果たして、28歳独身女性の吉村さんは、一人でどんな家を建てるのでしょうか!?
* 小さい窓
*
吹き抜け
*
パソコン教室としても使える部屋
建築予算 900万円
敷地面積  29㎡(9坪)
建ぺい率 60%
容積率  150%
 
吉村さんの希望をカタチにするのは、建築家・久保宗一。
これまで多くの狭小物件を手がけてきた狭小のスペシャリスト。そんな彼が挑むのがドリームハウス史上、最狭小となる5坪の家。そして、彼は施主の夢を叶えるため2階の床が透けるという仰天プランを編み出しました!!
透ける床とは、いったいどんな床なのでしょうか!?
 
建築家が地盤を調べたところ、土地が軟弱で地盤改良工事が必要となりました。
さらに、工事費用が60万円もかかってしまうことに!!
狭さゆえに解体作業もあっという間に終わり、いよいよ地盤改良作業が開始。
6mにも及ぶ鋼菅の杭を11箇所に埋め込むことで基礎と固い地盤を結びます。
5坪と狭いため、大人2人で作業するのがやっと!!
配筋作業も一苦労です。
通常、コンクリートの基礎を作る場合、土を掘り、その土を処理してコンクリートを二回に分けて流し込みます。
しかし、吉村邸の場合は、
掘った土を基礎の一部に使いコンクリートを流し込み作業を一回で済ませます。
これぞ、ローコストテクニック。
狭い敷地を最大限に活用するため、視線の妨げとならないよう柱や2階の床を設けず空洞状態にしています。
そのため、ゆがみに弱く4辺に太い梁を用いて強度を増します。

横に空間が広がらないなら縦に広げる狭小克服テクニック。
利用できるスペースを活用することで屋上に4畳ほどの空間を設けました。
空間をできるかぎり広く活用するため収納スペースを設けず、代わりに2畳のロフトを設けました。
プライバシーを守るために窓の数を最低限に抑えました。
しかし、安心とは引き換えに暗く閉ざされた空間になってしまいます。
建築家、久保先生はいったい、どう克服するのでしょうか!?
この玄関は狭小を克服するため、
狭さを感じさせない巨大なすりガラスを取り付けました。
この家の最大のポイントとなる、グレーチング。
道路などに使われる圧接型銅製の溝フタが『狭小克服の切り札』となります。
このグレーチングが2階の床に敷き詰められることで床面積と吹き抜けの両方を確保。
一階の床に敷き詰められた、イボ付きのボード。
実はこれ、コンクリート用の床暖房。
パイプの中にお湯を通して床全体を暖めるのです。
白を基調とした外観が、青空に映えます。
窓が少ないのは、外から家の中を覗かれないようにプライバシーへの配慮!!
一人暮らしの女性に嬉しい工夫が、もう一つ。
それは、玄関を出入りする際に家の中を見られないように扉が道路側に開きます。
玄関を上がると、広大な吹き抜けが広がります。
トップライトから降り注ぐ光が窓の数を感じさせません。
これぞ、久保のテクニック。
『1フロア1ルーム』を実現するため玄関を設けませんでした。
冬場など冷たく感じそうですが、1階に敷き詰められた床暖房の熱がグレーチングを通り抜けて家全体を暖めます。
しかも、左官職人が栄える菱形模様を描いてくれました。
2階からはグレーチングを通り抜けて冷房が流れ込みます。
将来、パソコン教室を開いたときに生徒たちが並ぶ長机。
外からの視線を完全にシャットアウトしているため、
気兼ねなく窓を開け放つことができます。
動物も放し飼いで心なしか生き生きとしているようです。
最近、流行の一流ホテルと同じように湯船につかりながら部屋の中を見渡せます。
女性一人で気兼ねなく快適に暮らせるドリームハウス。
完成!おめでとうございます。