テレビ東京 電子書籍

未来世紀ジパング4
香港異変/韓国異変

  • 発売日:2016年2月8日
  • ¥540(税込)
  • 第4巻「香港異変/韓国異変」
    「香港異変」返還から17年・中国への不満噴出のワケ、「韓国異変」反日なのに日本ブーム、サムスン・現代で起きていることなど、沸騰ナビゲーターの後藤康浩(日本経済新聞社編集委員)が解説します。

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ちょい読み

サムスン・ 現代で起きていること

さらばサムスン

2015年6月末。ソウルのサムスン本社。その目の前で前代未聞の集会が開かれようとしていた。喪服姿の男性。その胸には喪章が付いている。
「39歳の若さで逝ってしまうなんて、あまりにも残念でなりません」
700人の弔問客。その前でおごそかに弔辞が読み上げられる。
祭壇に置かれた遺影を見ると「サムスンテックウィン」とあった。サムスングループの会社だ。
実は彼らはサムスンテックウィンの社員たち。このお葬式は、39年続いた会社が売却されることへの抗議活動なのだ。花輪には、「家族まで売るな」「サムスンが死んでも、われわれは生きている」との文字があった。
2014年11月。彼らは突然、新聞報道でサムスンから切り捨てられることを知ったという。
「いつも社員は家族だと言っていたのに、売り飛ばすなんて悲しすぎます」と、社員は語る。

サムスンはスマートフォン事業で躍進しグローバル企業に成長した。スマホの販売台数で世界1位。2015年4~6月の世界販売シェアは、1位のサムソンが21・9%、2位のアップルは14・6%。だが、その勢いが衰えている。おひざ元の韓国でもその兆候が表れている。
店で話を聞いてみると、「アイフォーン6が一番人気です。サムスンを使っている人たちがアイフォーンにどんどん乗り換えています。こんなに人気が出るとは予想外でしたね」という。韓国国内ではサムスンはもちろんシェア1位。しかし、アップルのアイフォーンの台頭で、この店ではシェアの半分をアイフォーンが占めるようになった。

サムスンのスマホ事業の2015年4~6月の営業利益は2014年の同じ時期に比べて38%減少。サムスン電子全体でも7四半期連続で前年を下回った。そんなサムスンを強力なリーダーシップでグローバル企業に育てあげたのがサムスン電子の二代目、イ・ゴンヒ(李健煕)会長だ。しかし、カリスマと呼ばれるその会長が2014年、病に倒れ、急きょかじ取りを任されたのが長男のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長。彼が掲げたのは事業の選択と集中。サムスングループを整理し、一部の企業の売却を決断したのだ。
お葬式をしていたサムスンテックウィンもそのうちの1つ。装甲車や監視カメラなどを製造する軍事関連企業だ。かつてはサムスングループの中核として位置付けられていた。

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