11月28日(水)完成披露記者会見が行われました。
【出席者】
中 村 雅 俊 (徳川吉宗役)
内 田 朝 陽  (天一坊・加納新之助 二役)
酒井 美紀 (多藻役)
黒谷 友香 (絵島役)
井上 和香 (お須麿)
桜井 幸子 (月光院(お喜世)役)
松 平  健 (土屋主水之助役)



(中村)
実はまだ撮影は終わっていなくて、今はもうすぐクランクアップ、という状況です。素晴らしい脚本と素晴らしいスタッフに囲まれ、非常に手ごたえを感じながら、私自身がすごい出来栄えになるという確信を持っています。デビューして以来、こんなに「早く出来上がりが観たい!」と思える作品も久しぶりですね。ぜひ多くの方々に観ていただきたい。


Q,始めて脚本を読んだときの感想はどうでしたか?

(中村)
脚本は3冊あるのですが、最初にもらったのはその中の1冊でした。読み始めると、先が気になってスラスラと読める。「この先はどうなるんだろう」と、自分が出演するにもかかわらず楽しめました。非常にレベルの高い脚本で、初めて読んだときの驚きはすごかったですね。


(内田)
今回、初めての時代劇ということで、乗馬、弓、お茶、所作、そして刀…本当に初めてのことだらけでした。この作品の台本を読んだとき、僕が感じたテーマは"親子愛""人間愛"。これは最近、僕が個人的に考えていたことでもあって、台本を読んで「なるほど、自分が考えていたことはこういうことだったのか」と納得できました。なので役に対しては、なおさら感情移入できたというか、いい意味で公私混同して取り組めたと思います。京都の太秦は怖いところだと、先輩方に脅かされていたのですが…そんなことはなく、現場の方々とも仲良く撮影できました。もうあと10日くらいでクランクアップなのですが、残りの撮影も最後まで一生懸命頑張ります。


Q,初めての時代劇で大変だったのはどんなところですか?

(内田)
もう全部が大変でした。袴を履いて馬に乗ったり、板の間に正座をして所作を習ったり、刀の振り方を教わったり、お茶や能を勉強したり…そういう稽古が自分に定着するのかどうか、という恐怖が最初はありましたね。撮影が始まってからは、普段自分が身に着けないものや使わない言葉に馴染んで、その時代の人の心情を理解するのが大変でした。周りの先輩方と一緒に芝居をしているうちに、言葉ではない方法で教わっていけたと思います。



(酒井)
多藻はまっすぐで一途で、彼女の精神的な強さはとても素敵だな、と思って演じていました。序盤は新之助の恋人ですが、後半では天一坊の母親になります。母親を演じるのは初めてだったので、「愛情を持って子を叱るにはどうすればいいんだろう…」というのは悩んだところでした。人が人を純粋に想う気持ちはとても美しいものだな、と、多藻を演じて感じました。



(黒谷)
私も時代劇は初めてで、最初はどうなることやら…と思っていましたが、今はこの作品に参加できたことを誇らしく思います。私は第二部にしか出演していないので、いまVTRを拝見して「全体はこんな風になっていたのか」とびっくりしました。"女同士の戦い"というのが私の中のテーマ。そういうことは日常生活では中々ないものなので戸惑いましたが、最終的には楽しめたかなという気がします。とても楽しい現場で、この作品をきっかけに、これからも時代劇にどんどん出ていければ…という気持ちです。



(井上)
私も始めての時代劇でした。ほとんどのシーンが袴姿だったので、もしかしたら着物姿は今日の会見が一番長いかもしれません。こんなにちゃんとした衣装で、所作に一番気をつかうのも今日の会見かも…(笑)。言葉使いや動き方など、今回の時代劇で色々学ぶことができ、本当に勉強になりました。セリフの言い回しや覚え方など、中村雅俊さんに現場で何回も教えていただいて…台本の読み合わせにずっと付き合ってくれて、とても感謝しています。この作品を通じて私も少しは成長できたでしょうか…?少しでも共演した皆様の力になれていたらうれしいです。



(桜井)
私は第二部に出演しているので、今日、現場で会えなかった出演者の方々にお会いできてうれしいです。先ほどのVTRでも皆様は本当に素晴らしい演技をしていたので、その中に私も参加できたことを光栄に思いました。長時間のドラマですが、最初から最後まで飽きることなく楽しめる作品に仕上がっていると思います。



(松平)
今回、とても自由奔放な役を演じさせていただきました。土屋主水之助は、物語のいい所にばっと現れるという非常に得のある役回りでしたね。立ち回りのシーンも多くて、演じ甲斐がありました。今回の作品は、12時間を通して吉宗の人間が本当に素晴らしく描かれているので、きっと楽しんでもらえると思います。


Q,本作で一番心に残っているシーンはどこですか?

(松平)
唯一立ち回りがなかった、大石内蔵助を説得するシーンですね。私としては、見どころのひとつかなと思います。


質疑応答
 Q.中村さんにお伺いします。
   9月から撮影に入り、中村さんらしい吉宗になったという手ごたえは感じましたか。
(中村) 先ほども言ったのですが、ほとんど撮りおえた状態でして。プロデューサーも言ってますけど、吉宗は完全無欠のスーパーヒーローではなくて、人間吉宗の女々しい部分、弱い部分をさらけ出して、非常に人間味が溢れる吉宗を演じている。
隣に座って居るので言いづらいのですが…。松平君が演じた吉宗とは、また違った吉宗を演じることができたと思います。


 Q.時代劇初出演の方にお伺いします。
   時代劇の大変さ、魅力がありましたら教えてください。

(内田) 単純にチャンバラができることですね。結構男性は、小さな頃学校帰りに雨が降った傘を振り回した思い出があると思いますが、それを本気で教えてもらいかっこよくできる。気持ちが入りやすいと。
僕は、着物を着ることに興味があったので、興味があることに本格的に触れさせてもらえたこと。それから、普段日常で生活するのと全く違う空間で生活することで、普段の芝居とは違う感じで馴染んでいくような感じでした。
(黒谷) メイクするときは浴衣で結髪、衣装、メイクをするのですけど、そういう時間から時代劇に入っていける。どっぷり浸かれる環境でした。
私は、このような格好ができること自体が嬉しいと思います。
(井上) そーですね、ほとんど言われてしまったのですが(笑)
私は着物が本当に好きで、時代劇も好きなので、京都に行くと観光客が舞妓の格好をしているのをよく見るのですがさすがに芸能界に入って、舞妓の格好をするのはどうかと思うので、仕事で着物も着ることができ、なおかつテレビにも出演できて2倍嬉しいです。


 Q.出演者全員にお伺いします。
   出演前と出演後の心境の変化がありましたらお願いします。
(中村) 心境の変化ですか…(笑)。
演じる前は、吉宗の人物像輪郭がぼんやりしていましたが、色々な資料を読んだり、演じる中で吉宗が身近な人物になりました。時代劇の話から言うと、何度か時代劇はやらせてもらっているのですが、衣装だとか時代劇をする精神みたいなものが少し分かってきた気がします。
(内田) 心境の変化は、「剣会」の人々が一緒に芝居や稽古をつけるのですが、稽古をしながら武士道を教えてくれるんですね。なぜか知らないうちに自分の中に「こういうのいいな」と思えたり、所作を覚えることによって面倒くさく思っていたことが清清しく感じました。
正直な話、撮影が始まるまで太秦へ行くことが怖かったです。スタッフは怖いとか、東京者は受け入れてもらえないとか聞いていたのですが、今ではメイクするときから楽しくてみんなと会話しないとつまらないです。そういう心境の変化はありましたね(笑)。
初めは大嫌いだったことが、大好きになりました。
(酒井) 多藻を演じて、人が人を純粋に想う気持ちに非常に強さをかんじました。
人と人との繋がりというものを、人間関係の中で心がけたいなと思いました。
(黒谷) 絵島を演じる前は、大奥は女のドロドロした世界だとしか思っていなかったのですが、大奥の女性はそこだけしか知らないで、セットの中や衣装を着せていただきながら感じました。普段からみなさん、浴衣や着物があったらいいのではないかと思いました。
(井上) もともと時代劇が好きでしたが、ほとんど知らなかったことが多かったので、所作、言葉遣いなど全て教えてもらいました。中村さんには、台詞あわせに付き合っていただきました。演じていて、「日本人いいな」と思うことがありました。色々工夫しているんだと感じ、より知っていきたいと思うようになりました。
(桜井) 正直、学生時代は歴史が好きではありませんでした。でも、これらの役を頂いて時代劇で役を演じるにあたり、時代背景を知らないといけないので歴史を勉強すると「なんて、歴史はおもしろいのだろう」と、新たな発見をしました(笑)。
(松平) 時代劇ばかりなので、心境の変化というのは…。
若い方が、時代劇を好きになってくれたことが嬉しかったですね。

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