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日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2003年9月23日放送

◆ 第 76 回 ◆

予告
商社マン一年生物語
~伊藤忠商事・新入社員の成長記録~

 「ラーメンからミサイルまで」を取り扱うとさえ言われ、戦後の日本経済の世界的成功において中心的な役割を果たした総合商社。しかし、バブル時代の負の遺産や日本経済全体の低迷、そして大手メーカーが商社的機能を身につけてきたことなどで「商社不要論」も飛び出すなど、「商社斜陽の時代」とも言われる。そんな中、今年も大手商社に新人たちが入社してきた。彼らは、21世紀の新しい商社像構築を担う次世代リーダー候補だ。きのうまで学生生活を謳歌していた彼らは、それぞれの職場でどのように成長していくのだろうか? 商社の未来を担うエリートの卵たちに半年に渡って密着した。


★エビと石油とマルチメディア

4月1日、東京・青山にある伊藤忠商事本社での入社式。7000人の中から選ばれた70人の新人たちの初々しい顔が並んだ。
学生時代、大好きなサーフィンの同好会を自ら立ち上げた鈴木雄策さん(23歳)は、入社3日前に長かった髪を切って社会人としての自覚を新たにした。彼の配属先は食料カンパニー。伊藤忠が川下戦略として力を入れている分野だ。関西弁の指導社員から「君が担当するのはこれや」と出されたのは、コチコチに凍ったエビのかたまりだった。
田中亜希子さん(22歳)は商社マンの父をみて「グローバルな仕事がしたい」と商社に入社。伊藤忠の中でも圧倒的な強さをみせる繊維カンパニーで海外ブランドとの取引することを夢みて、あえて父とは違う商社を選んだ。だが、彼女の配属先は金属・エネルギーカンパニー、しかも原重油課だった。「グローバルな仕事ではあるけれど、どんな仕事なのかイメージがつかないです」。
一方、宮本剛さん(23歳)の配属先は宇宙・情報・マルチメディアカンパニー。部門ごとの予算・決算の取りまとめや、事業会社の管理などが主な仕事。学生時代、商法や経理関係を学んでいた宮本さんも、一つ一つ先輩に聞かないと何も進まない。だが彼らは、伊藤忠にとって将来、事業会社のリーダーとなるべく人材だ。


★新人たちは「最強の軍団」を担えるか

そもそも総合商社という業態は日本特有のもの。戦後の日本経済の成長のかげには必ず商社が存在し、資源をもたない日本と海外との仲介役として口銭を稼いできた。商社不要論がいわれて久しいが、それでも商社が存在しえるのは、商社も時代の変化に合わせて新しい機能を生み出してきたからだ。伊藤忠商事も90年代後半に厳しい状況に追い込まれたが、丹羽宇一郎社長のスピード改革で勝ち組に滑り込んだ。そして丹羽は人が利益の源泉と考え、優秀な人材を意識的にエリート教育する戦略に出た。「最強の企業集団」をつくるためだ。
とはいっても新人の仕事はいたって地道なもの。食料カンパニーの鈴木さんは、先輩たちがバリバリ売り買いする横で、デリバリーのお手伝いやエビの検品をする毎日。シンガポールとのテレビ会議に参加する金属・エネルギーカンパニーの田中さんも得意の英語が生かせない。「専門用語が多くて何を話しているのかわからない」と必死でメモを執る。宇宙・情報・マルチメディアカンパニーの宮本さんは事業会社から送られてきた決算の数字をひたすらパソコンに打ち込む。
3ヶ月経ったある日、丹羽社長と新人との懇談会が開かれた。丹羽は「みんなはエリートの卵。どういう人間がエリートかというと、自分を捨て、他人のため、公のため、会社のために尽くすことだ。がんばれ」と檄を飛ばす。
それぞれの夢を抱いて入社した新人の彼らにとって、総合商社で働くということはどういうことなのだろう。丹羽社長がいう「将来の夢が語れるトップ」は育つのだろうか?
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