04月26日放送 第464回

シリーズ「復興への道」(4) リサイクルの底力~テレビ、がれき...問われる真価~

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放送概要
プラスチック容器79.0%、ペットボトル90.6%...昨今の意識の高まりを受け、日本のリサイクル率はかなり上がってきた。そして今、日本のリサイクルの真価が問われている。ひとつが、地上デジタル化で大量に廃棄されるブラウン管テレビ。そして、最大の課題が、東日本大震災がもたらしたがれきの処理だ。宮城県の推定では通常のおよそ23年分の廃棄物の量だという。その処理のため、そして町の復興のため、リサイクル業者が立ち上がった――。
ブラウン管テレビの行方は...
今年夏に迫った「地上波デジタル完全移行」の影響か、ブラウン管テレビの 不法投棄が相次ぐ。名古屋の中心地、中区では不法投棄の監視にパトロールを続けるが、深夜の内に路地裏や公園脇にポイッと捨てられてしまう。回収されたブラウン管テレビは、名古屋市郊外の指定保管場所へ運ばれる。ブラウン管テレビは、家電リサイクル法で指定された品目のひとつで、処分するには排出者が規定の処分費と配送料を支払う義務があるのだ。指定保管庫に山積みにされたブラウン管テレビ。ここから、分解・処理の工程に送られるが、問題となるのがブラウン管に使われている「鉛ガラス」の処理だ。有毒の鉛が含まれているからだ。この鉛とガラスを分別する特殊な技術を使って処理をしている会社が京都にあった。
もうゴミ屋とは言わせない!
香川県・豊島の大量不法投棄問題のように、利潤のために不法投棄はやむを得ない、と開き直る産廃業者はかつて存在した。廃棄物処理業者も、昔は周囲の偏見もありコンプレックスを持つ人が多かった。しかし、そんな人たちが今、"環境ビジネス"の最先端の担い手になろうとしている。
全国の優良産廃業者をネットワーク化し、透明度を高めた廃棄物処理・リサイクルをしようというのが、エコスタッフ・ジャパン。現在、認定企業は33社。世界トップレベルのリサイクル技術を持った業者が集まる。代表の田部和生さんは、「循環社会、リサイクルのネットワークを作りたい」と将来像を描いている。
がれきの中から"復興資源"が!
4月、エコスタッフ・ジャパンの田部さんは宮城県を目指していた。被災したネットワークのメンバー企業からSOSがあったのだ。
名取市にあるオイルプラントナトリは、津波で壊滅的な被害を受けた。しかし、唯一被災を免れた混合タンクを使って、地域の問題処理に乗り出した。津波によって打ち上げられた船舶や横転した車、倒壊した家屋にもガソリンや危険性の高いオイルが混在している。がれきと化した町のそこかしこに「火気厳禁」の立て札が立っているのはそのせいだ。このオイルに引火でもしたら、大変な事態となってしまう。オイルの専門家であるオイルプラントナトリの社員は、そんな危険性の高い油を回収している。抜き取った油は、混合タンクで分離処理され、岩手のセメント工場へと運ばれた。ここで、石灰などと混ぜ合わされコンクリートを作る際のセメントに生まれ変わるのだ。また、その炉を燃やすのも、再生した油。新たな燃料と、コンクリートの材料へとリサイクルされ、町の復興に役立っていく。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
ホットスポット 最後の楽園

アーティスト
佐藤直紀
曲名
new world

本編47分29秒。
被災地の瓦礫の中から回収された油が、セメントの元として生まれ変わる。
このシーンで使用している曲は「ホットスポット 最後の楽園」のサウンドトラックに収録されている「new world」。
作曲者は佐藤直紀。