10月11日放送 第487回

「あなたの家を"キレイ"に!」~世界が狙うニッポンの掃除ビジネス~

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放送概要
清掃サービス会社が主婦を対象にしたある調査では、面倒な家事アンケートで掃除関連が上位を占めた。主婦にとっては大変な、この掃除の時間をいかに短く、楽なものにできるか。そこには巨大ビジネスの可能性が眠っている。 そんな掃除ビジネスの裏側では、熾烈な技術競争が繰り広げられている。 サイクロン式掃除機で有名な(英)ダイソンは、新しい機能を搭載した掃除機を日本向けに開発。史上最大の販売作戦を展開しようとしていた。また、世界最大の清掃機器メーカー(独)ケルヒャーも、日本向けの製品を発売、震災特需を追い風に日本攻略を目論んでいた。 そんな外資の積極攻勢を迎え撃つのは、日本家庭の9軒に1軒が契約している掃除業界のガリバー、ダスキン。この秋、ダスキンもまた11年ぶりとなる新製品を投入し、7万5000人の主婦軍団が一斉に動き出していた。 今までにない機能を開発して、日本をキレイにしろ。知られざる掃除ビジネスの開発競争の裏側にカメラが入った。
ヒット連発のダイソン 世界初!その心臓部に迫る・・・
この夏、日本で飛ぶように売れた家電の一つが、羽根のない扇風機。これまでにない発想とデザイン性が相まって大人気となった。生み出したのはイギリスのダイソン。そのダイソンがこの秋、メインのサイクロン掃除機の新型を日本に投入した。 ダイソンの創業者で、今もチーフエンジニアを務めるジェームズ・ダイソン氏(64歳)の自信作。実はこの掃除機、世界で最初に発売されるのは日本で、しかも、日本向けにわざわざ改良されたものなのだ。
ダイソンの全ての掃除機を作るマレーシア工場。その近くにある研究開発センターに、新製品を開発する特命チームが存在し、今までにない機能の開発に取り組んでいる。この研究開発センターにテレビカメラが入るのは、世界で初めてのこと。
新製品開発では、有望な若手技術者を抜擢して、大きな権限を委譲するダイソン。今回は30歳のイギリス人技術者を抜擢した。そんな彼は、なんと段ボールで試作を繰り返し、ある技術にたどり着いた。その名は「ボールテクノロジー」。世界で初めての技術だ。 世の中があっと驚くような機能を開発して、新市場を創出し続けるダイソン。
そのヒットを生む秘密と、日本で繰り広げた奇想天外な販売手法などを密着取材した。
日本をきれいに洗え! 世界最大手が日本市場を狙う
世界最大手の清掃機器メーカー、ドイツのケルヒャー。家庭用から大型の業務用まで、さまざまな高圧洗浄機を開発、世界190カ国で販売している。あの黄色がトレードマークの清掃機器だ。
日本では東京・日本橋を洗うプロジェクトなどで有名になったが、今、さらに特需がわいていた。それは放射能汚染の除染に使えるのではないかと、福島などで引っ張りだこになっているのだ。
その勢いを駆って、さらなるビジネス拡大を目指しているのが、一般家庭市場だ。ケルヒャーは現在、ホームセンターなどでは販売されているが、家電量販店での取り扱いは少ない。大手家電量販チェーンの全国店舗での販売を狙っている。その使命を科せられたやり手営業マンが向かった先は、意外な場所だった。
そして、ドイツ本社の研究開発センターでは、次なる日本向け製品の開発も始まっていた。それはいったいどんなものなのか? 震災特需を追い風に、日本市場を攻略しようと奮闘する姿に密着する。
7万5千人の主婦パワーで迎え撃つ!掃除プロ集団ダスキン
日本のホコリと50年に渡って戦ってきた掃除のプロ集団、ダスキン。ダスキンモップに代表される掃除用具を開発して、フランチャイズ店を通じて、全国へレンタルするという全く新しいビジネスモデルを確立した。現在の契約数は550万軒。日本中で9軒に1軒がダスキンと契約していることになる。
その原動力は7万5000人の主婦を中心とした委託販売員だ。この"委託販売員が近所の主婦に、同じ主婦目線で商品を売る"という地域に徹した営業手法が見事に当たった。
しかし、最近では、マンションのオートロックの増加と、共働き増加による昼間の不在率の高さから、販売員が100軒のお宅を訪問しても、1軒の新規加入を獲るのが難しいという。
こうした状況に、大きな危機感を抱いていたのはダスキン本部。打開策を摸索していた。そんなダスキンが、実に11年ぶりとなる大型商品を全国展開する。最新型掃除機にも負けないと胸を張る新型モップだ。
大阪・吹田市のダスキン開発研究所で、そのモップは開発された。モップは平均20回洗って再利用されるため、かなりの強度が必要。石川県の工場では、地元主婦たちが1つ1つ丁寧に手作りする。細いパイルでホコリを絡み取り、企業秘密の吸着剤が絡み取ったホコリをつかんで離さなくする独自技術。たかがモップ、されどモップ。1本のポップにも様々なノウハウが凝縮していた。
決戦の場となるのは、外資メーカーが積極攻勢を仕掛ける、モップ使用率全国最下位の東京地区だ。新型モップ投入のために、ダスキン主婦軍団がかき集められ、決起大会が行われた。そこには、日本一の営業力をもつ凄腕主婦の姿があった。ダスキンは、厳しい現状を打開することはできるのか?

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
Beaucoup Fish

アーティスト
Underworld

曲名
King of Snake

本編16分20秒。
ダイソン・マレーシアで日本向け掃除機の開発にあたるアダム・スウィニーさんの試作品が出来上がり、耐久テストを受けるシーン。今回このシーンで使用した曲は、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ、Underworldの「King of Snake」。アルバム「Beaucoup Fish」に収録されている。