11月29日放送 第494回

住まいの価値に異変アリ~震災後 激変した不動産市場~

放送を見逃した方はこちらから
放送概要
3.11以後、住まいの価値観が激変した。かつて住宅を選ぶ基準は、利便性や住環境が第一だった。だが今や選択基準のトップは地盤が固さや液状化の心配がないかなど「安心・安全」に取って代わられた。 地震大国ニッポン。いつまた再び巨大地震が襲ってくるとも限らない。番組では、過熱している東京・湾岸地域のマンション販売の現場や、急激に注目が高まっている、地盤改良ビジネスの最前線などを取材。 「安心して住める家を持ちたい」という住民の切実な願いと、それに応えるため、これまでにない取り組みを始めた不動産業界の今を描く。
湾岸から台地へ・・・民族大移動が始まった
千葉県習志野市の内陸部。私鉄沿線の駅から徒歩10分以上の場所に、巨大マンションが建設されている。中堅ディベロッパー・有楽土地が開発する「ユトリシア」。一見不便な立地に見えるが、今入居希望者や問い合わせが殺到しているという。人気の大きな理由は、「台地」で「地盤が固い」から。
実際、すでに入居した人の中には、浦安など、液状化の被害にあった湾岸エリアから引っ越してきた人たちも多いという。有楽土地の担当者も「地盤の固さというアピールポイントが、湾岸エリアの客層に響いている」と驚きを隠せない。 おしゃれな「湾岸」から、少々不便でも「台地」へ。完全に住まいの価値は逆転した。
湾岸タワーマンション戦争 決め手は・・・
東京・湾岸エリアで今、続々とタワーマンションの販売が始まっている。震災後、湾岸エリアで初めての販売となるのが、江東区東雲に建設中の「プラウドタワー東雲キャナルコート」。野村不動産が手掛ける、52階建て600世帯のタワーマンションだ。この売れ行きが、今後の湾岸エリアのマンションの試金石になると、業界の内外から注目されている。週末ともなると多くの検討客でごった返しているという。その秘密は数億円かけたショールーム。もちろん「安心・安全」を訴える仕掛けが満載だ。

さらに、同じく湾岸エリアに三菱地所レジデンスが社を挙げて取り組むタワーマンションがある。中央区晴海に建設中の「ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス」。先行する野村に対し、どう客にPRしていけばよいのか・・・。プロジェクトリーダーに指名されたのが亀田正人さん(40歳)。これまででは黙っていれば売れた好物件だが、「安心・安全」を訴えなければ、客の心に響かない。
亀田さん、ソフト・ハード両面でどう取り組んでいくのか。果たして秘策はあるのか・・・。
震災後、取り巻く状況が一変した中、湾岸タワーマンション戦争の火蓋が切って落とされた。

湾岸だけじゃない!液状化の危機 あなたの家は大丈夫ですか?
今回の震災で、液状化被害が大きく報道されたのが、千葉県の浦安など湾岸地域。しかし、実は茨城県潮来市など、内陸部でも液状化被害は大きかった。全国で見ても、液状化リスクを抱えた土地は決して少なくない。 そんな中、地盤改良ビジネスが注目を浴びている。すでに5年前からこの事業に取り組むハイアス&カンパニーでは全国から依頼が相次いでいるという。そのほとんどが戸建て住宅の建設現場。同社の技術は、天然の砕石を地盤に埋め込んで液状化を防ぐ独自のもの。ハイアス社はこの工法を施工できる代理店や工務店などを組織化し、全国でフランチャイズ展開している。
今回、新たに加わった愛知県の土木会社「三洲土木」。実は愛知県は、液状化リスクが非常に高い土地なのだ。これまでは公共工事の請負などが主だった三洲土木だが、「愛知の人たちの液状化への不安を解消したい」と新事業に乗り出すことにした。
大手ゼネコンもここにきて、相次いで戸建て住宅用の液状化対策を発表。家を建てる前に"地盤改良"をすることは、今後、当たり前になっていくのかもしれない。


今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
LINK+AGE

アーティスト
松本 晃彦

曲名
LINK+AGE

本編20分37秒。
三菱地所レジデンスが仕掛ける巨大タワーマンション。 亀田さんはプロジェクトリーダーとして、売りの一つとなる防災備蓄倉庫の中身を揃えていく。 このシーンで使用している曲は「LINK+AGE」。 作曲家・音楽プロデューサーである松本晃彦のソロ・アルバム「LINK+AGE」に収録されている。