09月18日放送 第533回

10周年企画"ニッポンの生きる道"第5弾 海外に出たサムライ ニッポンを救う・・・

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放送概要
いまだ閉塞感が漂うニッポン経済。そんな中、海外で起業して研鑽を磨き、世界で認められる存在となった若き日本人起業家たちが今、母国ニッポンに舞い戻り、貢献しようとする動きが出始めている。彼らの動きは、衰退する伝統産業を、地方の店を、そして被災地をも救おうとしていた。海外に飛び出したからこそ分かるニッポンの良さ、そして弱点・・・。若きサムライたちは母国をどう変えようとしているのか、その挑戦を追う。
世界が認めた家具王 新たなる挑戦・・・
おしゃれなインテリア家具で世界中に知られる日本人がいる。堀雄一朗さん38歳。4年前、上海で家具メーカーを立ち上げた。デザイン拠点を北欧に持ち、製造拠点は上海の自社工場。ヨーロッパテイストのデザインで、しかもリーズナブルな価格で家具を作るのが特徴だ。これまでリッツカールトンなど超一流のホテルを始め、レストランやブティックなど、世界中の物件ごとに特注家具を作ってきた。そんな堀さんは去年秋、自分の家具ブランド「ステラワークス」を立ち上げた。これから世界中の一般消費者にも売っていこうというのだ。そして今年から力を入れているのは、自分の家具で"日本らしさ"を世界中にアピールしていこうということ。デザインから素材に至るまで、日本美にこだわりたいと意気込む。「海外にいる日本人だからこそ、世界と日本の懸け橋になれる。世界で認められる日本の良さをアピールしていきたいんです」
そのデザインを任されたのがデンマーク人デザイナーのトーマス・リッケさん40歳。「日本人が日本らしさをデザインしてもダメ。外国人の目線で見て評価される日本らしさを作り上げるには、外国人に任せた方がよい」という堀さんの判断だ。さっそくデザインを作り上げるトーマスさん。
堀さんの会社には、日本人、中国人、イタリア人、フランス人と多国籍のスタッフがそろっている。彼らが一丸となって作り上げる日本美あふれる家具とはどんなものなのか・・・
絶滅寸前の伝統産業 生き残りをかけて立ち上がった・・・
日本美あふれる家具を作りたいと挑む堀さんは、ソファや椅子には日本の生地を使いたいと考えていた。そこで注目したのが、京都の西陣織。着物の帯として有名な西陣織だが、着物需要の低迷から衰退。いまや市場規模は10分の1に減り、存亡の危機にさらされていた。その中の一つ、「細尾」。江戸時代から続く老舗だが、本業の帯生産は減る一方。そこで新たに生地の生産を始めていた。それに堀さんが目を付けたのだ。
その生地のデザインをするのもデンマーク人のトーマスさん。さっそくデザインが職人たちの元に届けられた。見るなり絶句・・・。いままでに手掛けたこともないような奇抜なデザインだったのだ。「これのどこが日本美なのか・・・・。どうやったら表現できるのか」。
そこで立ち上がった一人の職人がいた。金谷博さん59歳。織物に携わって35年の大ベテランだ。「新しい需要を掘り起こさないと本当に西陣織が寂れてしまう。ニッポンの職人魂を見せてやる」。さっそく試作に入った金谷さん。しかし、悪戦苦闘の連続・・・。いままでにない西陣織の生地、そしてそれを使った日本美あふれる家具は、世界を驚かすことが出来たのだろうか?
若き建築家が挑む"ニッポン再建計画"
中国・北京で活躍する日本人の若手建築家・迫慶一郎さん42歳。もともと日本の建築事務所で働いていたが、「日本では若手に大きなプロジェクトを任せてもらえない。中国ならできる」と、2004年に北京で独立。これまでに80以上の商業施設やオフィスの建築を手掛けてきた。その迫さんの設計が今、世界で人気を集めている。その理由は、斬新なデザインだけでなく、利用者や立地条件を徹底的に分析して、きめ細かい工夫を施すことだ。
そんな迫さんが日本でライフワークにしようとしている仕事がある。それは、東日本大震災の被災地支援だ。自分にできるのはやはり設計、設計で何か被災地の役に立てないか。そんな思いから考え出したのが、「東北スカイビレッジ」構想。東京ドームくらいの広さをもつ高台をつくり、その上に住居や商業施設をつくれば、津波の影響を受けない街になると考えたのだ。ここにきて、ある自治体が街づくりに取り入れようと検討を始めた。しかし、費用は200億円以上。技術的にもハードルは高い。「母国ニッポンを救いたい・・・」長期戦覚悟でこのプロジェクトに取り組む迫さん。そこから見えてくるものとは・・・。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
LINK+AGE

アーティスト
松本晃彦

曲名
I Know Your Dreams

本編4分45秒。
家具ブランド「ステラワークス」を立ち上げた堀雄一郎さん。世界で活躍する堀さんが今年の夏、日本の良いものを広げていきたいと母国、日本に降り立った。
このシーンで使用している曲は「I Know Your Dreams」。作曲家、松本晃彦によるアルバム「LINK+AGE」に収録されている。