11月06日放送 第540回

シリーズ「働き方が変わる」第1弾 あなたはこれから どう働きますか?

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放送概要
日本を代表する家電メーカーでリストラが相次いでいる。20~40年前に、大手家電メーカーに就職するということは、「終身雇用」を約束されているようなものだったはずだ。しかし、その神話は崩壊した。さらに去年の東日本大震災では、家族や地域の絆が改めて見直され、日本人の仕事観に大きな影響を与えた。これまでの常識が覆され、私たちは仕事に対する価値観や働き方の転換を迫られている。番組ではシリーズ「働き方が変わる」で、急速に変化し始めている日本人の働き方を取材する。
第一弾ではリストラの憂き目にあいながらも、力強く生き抜こうとしている男たちの闘いを追うほか、震災を機に「働き方」変えた人たちを取材。激動の時代、「どう働くか?」を考えるヒントを探る。
"リストラ技術者たち"の再挑戦
大手家電メーカーからリストラされながらも、自ら起業してリベンジを果たそうという技術者たちが九州にいた。熊本県に工場を置く、社員10数人のベンチャー起業「イー・エル・テクノ」。社長の豆野和延さん(54歳)は元々三洋電機の技術者だ。「イー・エル・テクノ」に集まってきた三洋電機の出身者数人とともに、次世代の照明として期待を集めている「有機EL照明」の量産に挑んでいる。
現在は、熊本で家賃6万円の部屋に一人で暮らす豆野さん。起業からの2年間、資金繰りの危機に陥ったことは何度もあり、サラリーマン時代を懐かしむこともあるという。なぜ、54歳という年齢で、そこまでして働くのか?「結局、仕事を通じて、誰かのためになりたいということだと思う」と豆野さん。
リストラされ、起業したことで、「働く」ことの意義はより明確になったと言う。
新卒年棒1500万円!変わる若者の働き方
若者の「働き方」も多様化してきた。終身雇用という神話が崩壊する中、会社に対して長期的な安定雇用よりも「いかに今、充実して働ける環境であるか」を求める若者も多い。
ソーシャルゲーム大手の「グリー」は、来年4月に入社する新卒者の年収を最高1500万円に設定した。IT業界では技術者の奪い合いが激化する中、高額な年俸を支給することで優秀な人材確保を目指す。一体、どんな学生が内定をもらっているのか。すでにグリーに内定をもらっている大学4年生に密着すると、長期的な安定ではなく、今勢いのある成長企業で働き自分を磨きたいという思いが強いことが分かる。
震災で変わる「働き方」
一方、震災をきっかけに「働き方」を変えた人もいる。外資系の大手食品メーカーに勤めていた井出留美さん。震災を機に転職し、現在はNPO法人で働いている。
井出さんが働くNPO法人「セカンドハーベストジャパン」は、ラベルの貼り間違いや容器のへこみなど、品質には問題がないものの市場には流通せず廃棄されていた食品を企業から譲り受け、児童養護施設などの福祉施設へ配る仲立ちをする組織だ。
井出さんは、大企業の中で働いている時には様々な社会の問題に気付きながらも具体的に行動に移すことができずにいた。しかし、震災以降、人と人の絆を大切にし、より直接的に人を助けることを仕事にしたいと強く思うようになったと言う。
「セカンドハーベストジャパン」には、井出さんのように大手企業をから転職してきた人がほかにも数人いる。さらに休日の作業に参加するボランティアにも会社員が増えているという。震災以降、「働き方」を見直した人々を取材する。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
劇場版 東京スカイツリー 世界一のひみつ  オリジナルサウンドトラック

アーティスト
NEXUS PROJECT

曲名
三角

本編12分05秒。
三洋電機をリストラされた豆野さん。共に三洋電機で有機ELを開発していた仲間達とともに、ベンチャー企業を立ち上げていた。
このシーンで使用している曲は「三角」。作曲家永山学プロジェクトのNexus Projectによるアルバム「劇場版 東京スカイツリー 世界一のひみつ  オリジナルサウンドトラック」に収録されている。