11月20日放送 第542回

町工場からお茶の間へ!~職人たちが大ヒット商品を生んだ~

放送を見逃した方はこちらから
放送概要
日本の中小企業はこれまで、親会社の下請けだったり、業者向けの商品を製造しているところが多かった。しかし、最近の円高、国内市場の縮小という逆風で、今まで通りでは立ち行かなくなってきている。そこで、自ら消費者向けの商品を企画し、販売しようという試みが次々に登場し始めている。これまで「腕は一流、営業は三流」と呼ばれてきた町工場が、どう"お茶の間"向けの商品をヒットさせていったのか?その挑戦を追った。
町工場が生んだ"魔法のフライパン"
三重県にある錦見鋳造。1960年創業の鋳物工場だ。現在の社長は、2代目の錦見泰郎(52歳)。作っているのは、真空ポンプの部品など下請け部品。下請け鋳物工場として50年ほど続けてきた。受注数もバブル期までは安定していた。
ところが、バブルが終わりを告げると受注が激減。取引メーカーから製品の値下げ要請がつづいた。「鋳物は値下げ要求が強くなるばかり。残された道はメーカーになるしかない」と考えた錦見社長。一般消費者向けのビジネスに転換することを決意した。
そこで、鋳物の技術を生かして2003年に開発したのが「魔法のフライパン」。鋳物特有の熱伝導率の良さと遠赤外線効果で、食材に熱が伝わりやすく、料理がおいしくつくれるという。さらに、薄さ1.5ミリという、鋳物の厚さの限界に挑戦した。
「料理がおいしくなる」という評判は口コミで広がり、2003年の発売以来、累計10万個を売り上げた。販売方法は、ネット販売のほか、伊勢丹や東急ハンズなどで注文を受けている。注文が後を絶たず、現在7か月待ちの商品となっている。
どんなネジでも外せる!驚きの工具
大阪の中小企業、「エンジニア」。工具製造の老舗だ。もともと、工具店やバイク店など向けの業務用工具を販売していたが、2008年のリーマンショック以降、販売が減少。そこで家庭用の商品を販売しようと考えたのだ。
目をつけたのは「どんなネジでもはずせる工具」。ネジの頭がつぶれていたり、さびていたりしても、簡単にはずせるという工具だ。しかし、消費者向けに販売するには、PRの仕方が必要...。そこで、社長は、デザインを工夫し、恐竜をイメージした「ネジ・ザ・ウルス」とネーミングし、販売。すると100万台の大ヒットにつながった。そして、次に、巨大市場・アメリカに乗りこんでいったのだ!
アイデアと企画力で地場産業を救え!
技術はあるが、デザイン力、企画力を持たない地場産業を手助けしようとするデザイン事務所がある。代表の金谷さんのところには全国の職人から続々と相談が舞い込んできている。福井市の繊維工場や、セトモノの型を作っている工場など。一体、地場産業のものづくりをどう進化させることができたのだろうか?

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
サンキュー2

アーティスト
マイケル・シェンカー

曲名
アイ・アム・ソーリー

本編42分48秒。
ネジザウルスを開発した高崎さんはアメリカ、ロサンゼルスを訪れていた。DIY発祥の地で、その市場は年間23兆円と日本のおよそ6倍ある。巨大な市場ねらい、バンプライヤーズを売り込みに来ていた。
このシーンで使用している曲は「アイ・アム・ソーリー」。ハードロックギタリストマイケル・シェンカーによるアルバム「サンキュー2」に収録されている。