06月18日放送 第570回

地方から未知なる国へ!

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放送概要
少子高齢化が進む日本市場。大手企業だけでなく、地方の中小企業でさえも、新たな市場開拓のため、海外に打って出ざるを得ない時代を迎えている。そんな中、長年培った技術や味を引っ提げ、敢えて未知なる市場へ攻め込んでいこうという地方の中小企業たちがいる。目指す先は、メジャーな市場ではなく、バルト三国やアフリカなど、日本企業がほとんど進出していない国々だ。リスクはあるが、その一方で、可能性も大きく広がっている。フロンティア精神にあふれた小さな企業の大いなる闘いを追う。
カニカマを石川から世界へ!
インスタントラーメン、レトルトカレーと並び、"戦後食品の3大発明"とも言われる「カニカマ」。魚のすり身を繊維状にした、カニ風味のかまぼこだ。それを生み出したのが、石川・七尾市にある水産加工会社の「スギヨ」だ。早くから世界にも目を向け、30年前には日本の地方の中小企業としてはまだまだ未知なる市場だったアメリカに進出。今や、欧米各国で「SURIMI」の名前で親しまれるまでに広まった。他社の競合商品も増えたが、高級カニカマも開発。今後も石川の地から、オセアニアや東南アジアなどまだまだ未知なる国へ進出していく予定だ。
福井の酒蔵 リトアニアのビール党を酔わせろ
焼酎やウイスキー人気に押され、国内では苦戦が続いていた日本酒業界だが、ここ最近、海外輸出が伸び続けている。福井県鯖江市の「加藤吉平商店」は輸出に力を入れる酒蔵の一つ。これまで、アメリカ、中国、韓国、シンガポールなどで高い評価を得てきた。その加藤吉平商店の加藤さんが今年1月に向かったのは、バルト三国の一つ、リトアニアだった。人口わずか300万人。日本酒は全く普及していない。しかし、加藤さんは「誰も来ていない市場だからこそ、魅力がある」と話す。いち早く未知の市場を開拓しようとしていたのだ。しかし、酒屋をのぞくと、ビールの価格は1本100円程度。平均月収が10万円ほどというリトアニアでは、国民のほとんどがビール党なのだ。日本から輸出する加藤さんの酒は、720ミリ瓶1本あたり、3000円以下にはできない。これまで数々の未知なる国を攻めてきた加藤さんに秘策はあるのか・・・
危機に陥った伝統の"干しイモ" 茨城からアフリカの大地へ!
茨城県は、日本一の干しイモの産地だ。茨城県東海村で、自らサツマイモを栽培し干しイモに加工している「照沼勝一商店」は、大手の一つ。しかし、2年前の福島第一原発事故によって、一気に経営が悪化した。干し芋から放射性物質は検出されなかったが、風評被害により、売り上げは3割も減った。東海村で起きたJCOの臨界事故のときも風評で経営が悪化したが、そこから回復しきらないうちに、福島第一原発の事故が起きたのだ。代表の照沼勝浩さんの悩みは深い。そんな中、アフリカで干しイモを作らないかというオファーが届く。依頼主はルワンダでBOPビジネスを展開するルワンダナッツカンパニーの長谷川竜夫さんだ。長谷川さんによると、ルワンダの隣国、タンザニアでは、サツマイモが主食の一つになっているにもかかわらず、美味しい干し芋はない。現地で、干し芋に適した品種のサツマイモを仕入れ、美味しい干し芋を作れば、ビジネスになるし、アフリカの食事情に貢献できるというメリットもあるという。4月下旬、長谷川さんの待つアフリカに、照沼さんが向かった。そこでは思いもよらない大きな可能性が広がっていた・・・

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アルバムタイトル
トスカーナの休日

アーティスト
クリストフ・ベック

曲名
Blue Umbrellas

本編8分22秒。
福井県鯖江市にある創業150年の老舗酒蔵、加藤吉平商店。世界最大の酒コンクールで純米酒部門のチャンピオンに輝いたこの酒蔵。昔ながらの製法で作るこだわりの純米酒の仕込みが、最盛期を迎えようとしていた。

このシーンで使用している曲は「Blue Umbrellas」。カナダ・ケベック州出身の映画音楽の作曲家のクリストフ・ベックが手掛けたサウンドトラック「トスカーナの休日」に収録されています。